やはりでかい画面で見た方が印象が強いということか。顔よしスタイルよし、芝居をしても限られた場所の長丁場が飽きない。撮り方も丹念。
登場人物はほとんど三人だけ、ジョン・グッドマン(巨体を生かした怖さ)扮する外部はすべて侵略者によって汚染されていると信じてシェルターに閉じこもり続けているというキャラクターはときどきアメリカの映画やドラマ(「24」とか)に出てくる。
核兵器を恐れてでもあるだろうし、ノアの箱舟ばりに自分だけは神に選ばれて生き延びるといった考え方の現れでもあるだろう。
外はどうなっているのかといった謎を小出しにして、さらに冒頭になんでもないように出てくるスケッチや酒瓶まであとになって効いてくる小道具や伏線の張り方が緻密で丹念、さらに監禁もののホラーがかったり、場は固定しながらさまざまなジャンルを往復してどう展開するのか見当がつかず、しかも全体として新しく統一がとれている。こういう続編のやり方があるかと思わせる。
(☆☆☆★★★)
10 クローバーフィールド・レーン 公式ホームページ

本ホームページ
10 クローバーフィールド・レーン|映画情報のぴあ映画生活
映画『10 クローバーフィールド・レーン』 - シネマトゥデイ