見たことあるようだなと思わせるシーンでも、舞台になる家、それも一般住宅のイギリスらしい古ぶるしい質感や、壁にデヴィッド・ソウル(刑事スタスキー&ハッチが流行っていた頃、1975~79であることがわかる)のポスターが貼ってあったリ、テレビのリモコンがばかでかいといった考証の綿密さで、細かいところで新味が出る。
最初に出てくる悪夢がラストにつながってくるまでのストーリー構成がよく考えられていて、2時間14分という長尺を飽かせない。
中心になるのが11歳の女の子なので、自然と「エクソシスト」調に接近してくる。あれもそうだったが、教会が権威に傷つくのを気にしてかしきりと証拠を求めてしかも思い通りに証拠が集まらなかったり、オカルトを否定するキャラクターが出てきていちゃもんをつけたりすると、逆に応援するみたいに超自然現象を(現実世界では信じていない人間でも映画を見ている間は)信じる方に気持ちがいくのが面白いところ。
(☆☆☆★★)
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映画『死霊館 エンフィールド事件』 - シネマトゥデイ