prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「サンドラの週末」

2016年07月16日 | 映画
休職明けの女性が職を失う危機に見舞われ、職場の過半数が賛成すれば復職できる、ただし賛成したらボーナスはなし、という条件を突きつけられて仲間を巡って復職に賛成してもらうよう説得してまわる、というものすごく厳しい闘争に臨む。

ワークシェアリングの話、というと綺麗に聞こえるのだけれど、限られたパイをシビアに奪い合うとなったら誰もそうそう生ぬるいことを言っていられない。

とはいえこの堂々巡りから抜け出ないと毟り合いから逃れられず結局パイ自体を縮めて疲弊してしまうのがはっきりわかる。
とはいえ、実際にそう悟るのは難しく、そこに至るまでのプロセスがつまりそのまま作品になっている感。

マリオン・コティヤールがいかにも労働者階級そのままの服装で堂々巡りを続けていくわけだが、元が美人すぎるのは隠しようがない。骨格がしっかりしているので肉体労働者には見えるけれど。






7月15日(金)のつぶやき

2016年07月16日 | Weblog