一方で、そういう完全な人工世界で人間を排したジャングルの掟をうたうというのは根本的な矛盾ではないかという疑問がついに晴れなかった。
まあ、ディズニーランドですね。人工世界で幻想としての「自然」を違和感なく受け入れられるのだったらいいのだれど、どうも人がすべてを作れるといった傲慢が匂って、完全には入り込めなかった。
原作者のキップリングの体質としても、未開の地をロマンチックに描く裏に張り付いた西洋文明至上主義が感じられて、今どきこういうことやるかと思わせる。
動物で言葉を話すのと話さないのとの違いというのはどういう意味があるのだろうか。
クリストファー・ウォーケンがあまり映画では見せないミュージカル・タレントとしての面を声の出演で聞かせる。
(☆☆☆★)
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