ジョーカーとハーレイ・クインがもともと訳ありの関係なのが敵味方に分かれたといった複雑な設定がいくつもあるのが、内容を深めるというよりストーリーラインをガタピシさせて締まらない。
この後も悪党どものチームが仲がいいような悪いような微妙なバランスで展開するがそれがスリリングなのかというと、どうもバラバラなままという印象が強い。
二人が同じ肉体に同居していて裏返るみたいに入れ替える表現はおもしろかったけれど、その分ラスボスとしての貫禄が弱くなった。
冒頭に出てくる性悪な看守がその後どんなにひどいしっぺ返しを受けるかと期待したら本筋では忘れ去られたように出番がなくなり、ラストで思い出したように処理されるだけなのも拍子抜け。
ヴィジュアルはケバさを強調している割に画面が暗くて思いのほか映えない。
日本風のキャラクターが日本語が変過ぎるし、もう少し恰好よくならないか。
音楽の使い方は予告編の方がいいぞ、というのが困る。「梟の城」の「移民の歌」ほどの落差はないが。
(☆☆☆)
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映画『スーサイド・スクワッド』 - シネマトゥデイ
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