ドイツ出身で麻薬に溺れる14歳の少女を実録に基いて描いた「クリスチーネ・F」、現代版「神曲」の「ブルックリン最終出口」、過激派組織の経緯を実録に徹して描く「バーダー・マインホフ/理想の果てに」といった暗くハードで割と個性的な作品を撮っている人がホラーというのは合っているような、場違いのような、どちらだろうと思ったら、まあ普通のホラーで作家性といったものはあまり出していませんでした。
調べてみたら、劇場用映画よりテレビ演出の方が多いので、普通に職人的にまとめるのも慣れているのだろう。
ホラーシーンは色々あるのだけれど、全体に散発的で本格的に怖くなるところまでいかず。
黒い鳥が飛びまわるくらいではそれほどインパクトはない。
子供の失踪というモチーフは現実の方が陰惨だろうから、あまりリアルに処理しないでホラーの約束事の範疇にとどめたみたい。
ニコラス・ケイジ(しかし、よく出ますなあ)の奥さん役が、「プリズン・ブレイク」や「ウォーキング・デッド」のサラ・ウェイン・キャリーズ。でかい画面で吹き替えでなしに見ると、同じ顔がずいぶん印象が違って見える。
(☆☆★★★)
ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄 公式ホームページ
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映画『ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄』 - シネマトゥデイ
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公開時期をハロウィンに合わせた賑やかしと言いますか。