クライマックスが典型で、普通だったら不安と戦う少年→不安を振り払って熱唱→大ウケ→結果発表でまたドキドキ→優勝、万歳という流れになるのだが、この「熱唱」と「優勝、万歳」の部分がそれまで演じていた俳優ではなくて、いきなり実物のムハンマド・アッサーフになってしまうので、アレということになる。
実話ネタの映画でエンドタイトルで実物が顔を出すというのは珍しくないが、クライマックスで早漏れしてしまうというのは珍しい。それだけこの人が偶像(英語タイトルはThe Idle)として重要なのかなと思わせるが、正直やや見ていて当惑する。
違う文化的文脈というのがあるのだろうな、と思った。
そうしたフォローが音楽そのものの盛り上がりを削いでしまっている感もあるのが残念。
ガザ地区のロケ(世界初だとか)による、子供たちが遊ぶ路地が舗装されておらず土がむき出しになっている感じとか、すごい敏捷に走り抜けていく映像そのものが状況の厳しさとそれに負けない活力を語っている。
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