ただ一方で本当に笑えるところが少ないと漫才を見ている感じも薄れる。むしろバックステージのなんともいえない売れているわけではない芸人の飢えや焦燥感を見るシリアスな作品で(芥川賞小説の映画化だものね)、わざと笑えない攻撃的な漫才や楽屋で才能をムダにしている先輩に憤懣をぶつける長セリフなどコトバの奔流の迫力は大したもの。
原作も監督もお笑いタレントでもあり、つまりコトバの卓越した使い手でもあるのは他のジャンルでも応用がきくのだろう。
全員スマートフォンではなくガラケーを使っていることで時代色を出した。
もやがかかったような画調なのでフィルム撮影なのかと思ったが違うみたい。
(☆☆☆★★)
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