「グッバイレーニン」以来、ナイーヴな役が多かったダニエル・ブリュールが太って権柄ずくでこそないけれどナチスに属することで学者としての栄達を図る役をやっていて、イメージを引きずりつつ変えようとしているみたい。
動物たちが街でうろうろしている映像はかなりの程度実写だろう。当然、撮影のために動物を殺したり傷つけたりはしていない、という以上に殺すところも直接見せない。動物の殺処分に対して厳しくなっている主にヨーロッパの世論を反映している感じ。
動物園にユダヤ人が匿われるのが、ユダヤ人が動物扱いされている暗喩になっていて、彼らの存在を示すのが絵や文字というのが人間の証というのが一種象徴的。
子供たちの権利の確立者でありユダヤ人孤児の保護者でもあった小児科医コルチャック先生ことヤヌシュ・コルチャックと子供たちがちらっと出てくるが、ご存じという扱いで知らないと今一つ意味がわかりにくい。
「ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命」 公式ホームページ
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