prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

2018年4月に読んだ本

2018年05月01日 | 
prisoner's books - 2018年04月 (21作品)
真実
真実 梶芽衣子登録日:04月24日

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通常の伝記かと思って読んだら、かなりの違和感があった。江利チエミと結婚していた時期にチエミの異父姉(本当にそうなのかも実ははっきりしない)が家に入り込んで、それまで貧しく過ごしていた恨みを晴らすかのようにマネージャーを務めていたチエミの兄に女をあてがって結婚させ追い出し、高倉・チエミの稼ぎをどんどん使い込んでいくあたりはほとんど楳図かずおかと思うような不気味さ。週刊誌を騒がせた晩年の養女の騒動も似たところがあって、親戚が誰も知らない間にいつの間にか養女になって遺産を継いだばかりか、遺された車やクルーザーをオークションにかければずっと高く処分できるのをとにかく金に換えるのを優先させたように売り払い、信心深かったという高倉の墓も作っていないというあたり、ひどく気味悪い。Amazonの星取でひどく不評が目立つのも、そういう違和感のせいだろう。そして結局使い込んだらしき相手がどうなったのか、どういうつもりだったのかわからないままというのはひどくもやもやした気分になる。高倉の父親が朝ドラ「花子とアン」で有名になった炭鉱王伊藤伝右衛門の所有する炭鉱で監督を務めていたとは知らなかった。

4月30日(月)のつぶやき

2018年05月01日 | Weblog