prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「追跡」

2018年05月15日 | 映画
ブレイク・エドワーズというと「ピンクパンサー」をはじめとするコメディか「ティファニーで朝食を」をはじめとするロマンチックな映画の監督という印象が強いが、フィルモグラフィを見ると本格的サスペンスものである本作とアルコール依存症を扱ったシリアスドラマ「酒とバラの日々」を続けて作っている1962~63年あたりだけ異色。

共にリー・レミック主演というのが共通している。目が大きくてペールブルーで、白黒画面で見るとガラス玉をはめ込んだみたいに不安げな感じになる。
すこぶる美人なので危機に陥った時ハラハラするし、冒頭7分のクロースアップの連続を持たせる演技賞も確か。

グレン・フォードのFBI捜査官が半ば主役でもあって出番多いのがやや焦点をぼやかした感もある。
フィリップ・ラスロップの白黒撮影が素晴らしい。クライマックスが犯人の住環境含めて「ダーティハリー」なんですね。

原作・脚本がThe Gordonsなっているが、これは夫のGordon Gordon(なんて名前だ)と妻のMildred Gordonの共同ペンネーム。テレビの仕事がほとんどで、映画はこれ以外に「シャム猫FBI/ニャンタッチャブル」があるくらい。


5月14日(月)のつぶやき

2018年05月15日 | Weblog