prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
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「MIFUNE: THE LAST SAMURAI」

2018年05月24日 | 映画
それにしても三船のポートレートの多くがタバコ吸っている姿だったり、酒と車が好きとあって、ぶつけた車の写真が出てくるのが時代。今だったらえらいことになるだろう。

三船敏郎の掃除好き綺麗好きは有名だけれど、掃除している写真は初めて見た。率先して出社して掃除していたという。

三船プロの社員が250人もいたというのには驚いた。一種、東宝としてみればアウトソーシングだったわけで、かけもちを許さない黒澤組では一年くらい拘束されて他の仕事ができないとなると社員が干上がってしまうから組みたくても組めないといった事情があったらしい。

いつ頃から撮っていたのか、加藤武、土屋義男、中島春男、夏木陽介の四人の故人が写っている。

土屋嘉男がとにかく三船さんは我慢の人だったと繰り返す。徴兵されて軍隊にいた間に中国の大連にいた両親が亡くなっている、それもどんな状況だったかもわからないとさらっとナレーションで言われるのにどきりとする。

最初と最後にサイレント映画時代のチャンバラを置いているという構成はもともと様式的なチャンバラを壊したのが黒澤=三船だったということだろうが、ちょっとつながりがわかりにくい。

「用心棒」の撮影現場をプロデューサーで東宝の重役の田中友幸が撮った8ミリのカラーフィルムというのが出てきて、すごいごつい送風機を見られる。

タイトルの人名が全部ローマ字表記なので、ぱっと見誰だかわかりにくい。海外向けということだろうか。

司葉子が東宝は男性向けの映画が主で、女性向けの映画が松竹に行って初めて撮れたと語る。東宝がチャンバラとアクションとサラリーマンもので、東映が時代劇と任侠ものだった時期だものね。今では女性客抜きの興行は考えられないが。

「MIFUNE: THE LAST SAMURAI」 公式ホームページ

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5月23日(水)のつぶやき

2018年05月24日 | Weblog