シリーズもので三作目が日本が舞台なので日本でも劇場公開されることになったらしい。
一作ごとにロケ地を変えてるみたいで、次はロンドンになるであろうことが予告される。
日本側出演者も妻夫木聡、長澤まさみ、三浦友和、浅野忠信、六平直政と豪華で、それぞれちゃんとした役と芝居場は用意しています。妻夫木聡などこういうバカみたいに派手なコスチュームと役というのは日本ではあまりやらないのではないか。
吹替版で見たのだが、日本の俳優のセリフは当人が吹替えているので違和感はなかった。
トニー⋅ジャーがタイ人役の主役の一人で出ている。
渋谷の交差点はオープンセットで撮られているが日本映画「サイレントトーキョー」とNetflix「今際の国のアリス」との合同で足利競馬場跡に建設したものだという。なおやはりNetflixの「全裸監督2」でも使われていると思しい。
その他新宿、秋葉原はじめあちこちでロケされているが、もっぱらキッチュな日本イメージにまとめられる。もちろんセットは輪をかけてけったいな日本像を提出してくるので、木製の銭湯に刺青いれたヤクザが何十人も入っているって、かつてのトンデモ映画「リトルトーキョー殺人課」をパワーアップしたみたい。
ただ普通の日本を知っていてイメージを優先させた感じではある。
ストーリー構成も演出も相当に雑で、返還前の香港映画時代だったらデタラメなパワーを楽しんだろうけれど、中国製という意識が絡むとどうもひっかかる。
40年以上も前の某大ヒット日本映画の主題歌が流れたのには驚いた。
カネかかっている割にアクションシーンが意外と弱体。香港映画ではないからカンフーは売りではないのかもしれないが、代わりになるようなアクションがあるわけでもない。クライマックスもアクションではないし。