女性シンガーの大がかりなライブを父娘が見に来たところで殺人鬼の捕り物が行われるのだけれど、その後一般家庭のコンパクトなスケールに縮小するのはヒッチコックの「知りすぎていた男」が大がかりなオーケストラ演奏シーンで盛り上げたあと小規模な「ケ・セラ・セラ」の歌でまとめたのを思わせる。
もっとも縮めた規模であまり何度も繰り返すもので、映画自体がだんだん間延びしてしぼんだ印象になってしまう。
監督脚本はM・ナイト・シャマランで、ライブを行う女性歌手を実娘のサレカ・シャマランがやっている。父親も毎度ながらヒッチコックばり(にしては出番が多い)に顔を見せる。
シャマランとしてはケレン味が薄い。その分物足りなくもある。
調べてみたらハカセ役がヘイリー・ミルズというのにちょっとびっくり。ずいぶんとお久しぶり。