prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ノーヴィス」

2024年11月10日 | 映画
音のスタッフから監督になるというのは珍しいと思うのだが、撮影監督から監督になるのはそれほど珍しくないのと、これだけ映画における音の比重が大きくなったのを考えると、もっと増えてもいいかもしれない
ウォルター・マーチみたいに画と音の編集両方をやる人もいるわけだし、「ようこそ映画音響の世界へ 」といった映画が独立して作られたりもしているし。

たまたまボート競技を扱った映画として「がんばっていきまっしょい」と続けて見ることになったわけだが、偶然にせよ、あまりに対照的。
あのキラキラした画面に対して終始曇りか雨で、さらにそれに不協和音がかぶさる。
孤立しがちだった主人公がチームプレイの中で友情を育むのと、孤立を通り越して他を突き飛ばすように拒絶するのと、ヒロインのあり方も対照的。

Noviceとは新人、初心者、新米といった意味。主演のイザベル・ファーマンが「エスター」の主演でもあったことを考え合わせると、けっこう意味深。