prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「シン・デレラ」

2024年11月05日 | 映画
ゴジラにもウルトラマンにも仮面ライダーにも何かと「シン」が頭にくっつく中でおあつらえ向きに「シン・デレラ」とは出来すぎ。

フェアリー・ゴッドマザーというキャラクターを創作して、これが三つの願いを聞く代わりに魂を売り渡せというよくある類なのだが、これにひとひねりしてあるのがミソ。

シンデレラ物語はもともと残酷ないじめ色が強いからこういうアレンジは予想の範囲内だが、ゴア描写は期待にたがわぬもの。王子さまの金玉をガラスの靴のヒールで潰せばもっとよかった。
シンデレラが一瞥すると次々と舞踏会のドアが閉ざされるあたりなど、まるっきり「キャリー」で、ぬかりなく炎上シーンを交えている。

色調が古いフィルムみたい。