今年もマドンナの拙い写真で、「桜便り」をお楽しみいただき、ありがとうございました。
自粛ムードの中で、咲き始めた今年の桜、どこか遠慮がちに咲いていました。
それでも桜が咲くと、日本人は嬉しくなり、心から桜を愛でる。
被災地で、折れた桜の木に花が咲いていた。 「生きる勇気をもらった」と
被災された方が、話しているのをテレビで見ました。
哀しみに暮れる毎日に、桜はきっとパワーを与えてくれるはず。
私も今年は、たくさんの皆さまに桜パワーを届けたくて、
全身全霊、心をこめて桜の写真を撮ってきました。
さて、2011年の桜便りも、このエントリーで最後となりました。
最後に大阪からお届けするのは、やはりこの桜しかないでしょう。
今日のフォト。
大阪造幣局の桜の通り抜け、今年の花は、「妹背(いもせ)」です。
大阪の春の風物詩、「造幣局の桜の通り抜け」が始まりました。
開催期間=4月14日~4月20日。
平日=10時~17時。 土・日曜日=9時~17時。
今年は、1951年から続いてきた、夜間のライトアップが
初めて中止になりました。
128品種、352本の桜には、全て名前が付けられています。
大阪造幣局の桜の通り抜けは、「日本さくら名所百選」に、選ばれています。
二分咲きの中から、見つけた開花した妹背です。
花弁数は、30枚程です。
色は濃淡になった紅色で、時には1つの花に
実が2つ、対になって付くことから、この名前が付けられました。
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今日の1曲。 「さくら」 森山良子&森山直太朗
桜シリーズ最後は、私の大好きな「さくら」を聴きながら、お楽しみください。
笹部桜(ささべざくら)
水上勉の小説「桜守」のモデルとなった、笹部新太郎が育てた桜で
花は淡紅色で、花弁数は14枚程の中輪です。
高台寺(こうだいじ)
京都・高台寺の玄関口にある桜で
花は淡紅白色、花弁数は10~15枚の優雅な大輪の桜です。
大提灯(おおぢょうちん)
大輪の花が提灯のようにぶら下がって咲き、花は淡紅色です。
綾錦(あやにしき)
紅淡の大輪で、花弁数は30枚程。
毎年俳句を投稿することが出き、入選作は短冊にして、桜の下に吊るされる。
鬱金(うこん)
古くから知られた桜で、江戸時代に京都知恩院に植えられていたといわれ
樹姿は直立高木で、花は淡黄緑色のショウガ科のうこんの根の色に似ていることから、
この名前が付けられ、花弁数は10~15枚ある。
幸福(こうふく)
北海道松前町の法幢寺(ほうどうじ)にあった、八重桜の種子から誕生した桜。
幸運にも1本生き抜いた桜から、この名前が付けられました。
糸括(いとくくり)
江戸時代から知られている桜で、花は淡紅色、花弁数は10~15枚ある。
二度桜(にどざくら・ピンク)と 蘭蘭(らんらん・白)
二度桜は、1本の木に、一重、八重、二段咲きの花があり、二段咲きでは
外側の花が開花し、内側の花が遅れて開花するので、二度桜という。
蘭蘭は、北海道松前で、「白蘭」と「雨宿」との交配から選出育成された桜。
名前は、上野動物園のパンダ蘭蘭の死を悼んで
昭和55年の子供の日に、松前の子供たちが命名した。
一葉(いちよう)
東京荒川堤にあった里桜で、花芯から
1本の葉化した雌しべがでるので、この名前が付けられた。
桜の通り抜け。
造幣局の桜の通り抜けは、造幣局南門(天満橋側)から、
北門(桜宮橋側)への約560メートルの一方通行です。
朱雀(しゅじゃく)
昔、京都朱雀にあった有名な桜で、花弁数は10枚程あり
花は淡紅色で、外弁はやや濃紅、垂れ下がって咲く。
いよいよ始まった、造幣局の桜の通り抜けに、報道関係者も、多数来ていました。
造幣局旧正門。
明治4年に造幣局が創業した当時の正門です。
現正門と染井吉野。
煉瓦(レンガ)の由来
この煉瓦は、造幣局北宿舎地3号門筋の滝川幼稚園との境界にあった
塀に使用されていたもので、大正時代初期に造られたものです。
この積み方は、当時を再現しています。
創業当時のガス燈と養老桜(ようろうざくら)。
創業当時の建物「金・銀貨幣工場」前に設置されたもので
昔の面影を残す貴重な遺物です。
市原虎の尾(いちはらとらのお)
京都洛北市原にあった桜で、その咲く有様は虎の尾のようで
花は淡紅白色で、花弁数は30~40枚あります。
平野撫子(ひらのなでしこ)
京都平野神社境内にあり、花弁に撫子の花のように切り込みがあり
花は大輪の淡紅色で、花弁数は40枚程あります。
雨情枝垂(うじょうしだれ)
詩人の野口雨情氏の邸内にあったところから、その名が付けられ
花は淡紅色で、花弁数は20~26枚あります。
雨宿(あまやどり)
こちらの桜の名前にも「雨」が付いています。
東京荒川堤にあった桜で、葉かげに垂れて咲く形が
あたかも葉かげに、雨をよけているように見えるので、この名前が付いた。
御衣黄(ぎょいこう)
花は黄緑色で、開花が進むにつれて花弁の中心に紅色の縦線が現われ
(まだ満開ではない)、とても珍しい品種で、花弁数は15枚程あります。
義援金箱
造幣局の局員が、「大阪から元気を送りましょう」と
募金を呼び掛けていました。
楊貴妃(ようきひ)
昔、奈良にあった桜で、つぼみは濃紅色であるが、開花すると淡紅色になり、
花色も優れ豊満なので、中国の楊貴妃を連想して世人が名付けた。
花弁数は、20枚程です。
私は造幣局の桜の通り抜けで、この桜が1番好きです。
私もこんな風に、明るく心豊かに、たわわに咲いていたい。
昨年の楊貴妃です。
傍らに、夜間照明用のぼんぼりが立つと、昼間でも雰囲気があるでしょう?
今年は残念ながら、このぼんぼりは、ありません。
昨年の通り抜けのブログも、併せてご覧くださると嬉しいです。
2010年大阪造幣局の桜の通り抜け。
「桜便り2011」、パート8まで見てくださって、ありがとうございました。
桜前線は、只今、北上中。
東北の被災地の皆さまにも、美しい桜が届きますように。