今日のフォト。 お松明を持った童子(どうじ)の顔に
火の粉がふりかかる。
春を呼ぶ、東大寺二月堂修二会(お水取り)。
お松明に、火を点ける。
お松明を担いだ童子が、階段を駆け上がる。
次のお松明が行くために、階段の火の粉を掃き払う。
最初の見せ場。
ひし形の釣燈籠は、修二会の時にだけ吊るされる。
お松明を クルクル回す。
童子が、二月堂の舞台を走る。
飛び散る火の粉。
長さ6m、重さ40kgのお松明を 一人で担ぐ。
童子の肩に、お松明が食い込む。
燃え盛るお松明。 重かろう、熱かろう。
天平勝宝4年から始まった修二会(お水取り)は、平成30年で1267回目となる。
修二会は、これまで1回の中止も無く続けられています。
赤い綿菓子のようなお松明。
春の宵に、それはとても幻想的だった。
この日最後のお松明、10本目のお松明が来た。
軒下に吊り下げられた、ひし形の釣燈籠に火が付きそうなくらい。
10人目の童子が、舞台の端からお松明を付き出す。
落ちてゆく火の粉を浴び、燃えがらを持ち帰ると、その年は
「無病息災」に過ごせると言われ、観客から大歓声が上がる。
お松明は、二月堂の舞台の端から端まで、イッキに駆けてゆく。
古都・奈良、東大寺二月堂修二会。
お水取りが終わると、ようやく大和路にも春が訪れる。