曇り、23度、80%
イタリア トスカーナのクリスチャンヌ ペロションさんの器です。10年ほど前から、日本でも注目を集めている、作陶家ではないでしょうか。その頃、香港でも、JOYCEのホームアウェアーで売られていました。香港のセレクトショップは、なぜか、息長く同じものを扱いません。つまり、そのとき、そのときのいいとこ集めです。ペロションさんの器も、1年ぐらいで姿を消してしまいました。
日本で、好かれている色は、あの独特な明るいブルーや黄色、ピンクに白のようです。私が持っている、3種類のペロションさんの器はどれも、ダークな色ばかり。
香港では、ダークな色とピンクしか売られていませんでした。しかも、好きな人がが少ないと思ってか、端数しか売られていませんでした。ペロションさんの器は、どれもすごく薄く焼かれています。これは、直径15センチほどの、向付けに使っている器です。鉄色に近い黒に金線が引かれています。
ピンクの器も素敵だなと思ったのですが、自分の作る料理、ほかの器との兼ね合いも考えて、買い控えました。それか10年近くたった最近、どうしても、あのピンクの大きな楕円のボールが欲しいと思うようになったのです。10年経って、今なら使うことができそうな気がします。
イタリアの人が作る器が、実は和食にもしっとりと馴染んでくれます。
あのピンクのボール、日本になら売っているかも知れません。薄い薄い焼き物です。見つけたら大事に抱いて帰ってくるつもりです。一番はじめに、そのピンクのボールに盛りつけるものは、もう決まっています。バジリコのスパゲッティーを山のように一杯。