小雨、21度、91%
20年以上前のことです。雑誌のグラビアで見た、サンビームのトースタ−その丸みや厚み、日本のトースターとはなんだか次元の違うもののように、まばゆく見えました。いつか、あんなトースターが欲しいと、ずっと思っていました。
そんな私ですが、実はあんまりトーストを食べません。食パンを焼いても、焼かずに食べる方が多いくらいです。焼くと香ばしさが増すのは解っています。パリットするより、柔らかいのが好きなようです。オーブントースターを持っていたので、いつまで経ってもトースターは買わないままでした。ずいぶん前です、日本に帰った時、東京西麻布のFOB COB で見たのが、このDUARLITのトースターでした。色は、クロム。サンビームのと比べると見た目は、ちょっと野暮ですが、何ともパンを焼くだけの機械には、もったいないくらい重厚です。それに、もう一つびっくり。お値段が、安いトースターの10倍くらいします。DUALIT,どうもイギリスのものらしいと解りました。まだ、返還前の香港、探してみましたが見つかりません。
香港に、DUALITのトースターがお目見えしたのは、ここ7、8年前です。いつもいくセントラルの調理器具を扱う店に、一つだけクロムものが売られていました。その頃日本では、多色のDUALITが売り出されていました。とにかく値段が値段ですから、意を決して、お店の人に、次回の入荷のときは、連絡をくれるように頼みました。どのくらい待ったでしょう、忘れた頃に、電話がありました。
お店に行ってみると、クロム、白、クリームの3色、2枚焼き3枚焼きも、入っていました。迷ったあげく、クリーム色に。
日本のコンパクトなトースターのように、自分でパンがポンッと出て来てくれたりしません。手動で出したり入れたり。とにかく、複雑な装置はついていません。なのに、厚めのパンも薄めのパンも、それぞれ外がパリッと、中は程よくし上がります。
薄いトーストをカリッと焼いて召し上がるのが好きなイギリスの賜物ですね。ホットサンドイッチ用のラックや暖め専用のラックも別売であります。3枚焼きはまだ解るのですが、4枚、6枚焼きまで売られています。大家族なんでしょうね。