晴、26度、82%
義母が嫁いだ先は、水郷の里柳川でした。鰻でも有名なこの街は「川下り」の船着き場の一帯には「鰻屋」が店を並べています。義父は長男で嫁入り前には「嫁入り道具のお披露目」もしたと聞きます。大家族との折り合い悪く、義父母は福岡に居を移しました。
下川の家の柳川の贔屓の鰻屋は「本吉屋」です。その「本吉屋」が福岡のデパートに入っています。昨日は土用の丑の日、予約しておいた「せいろ蒸し」を取りに朝一番にデパートに向かいました。開店数分前、駐車場に続く入り口には列が出来ています。「何の列だろう?」開店すると、走るように店に入る人たち、ますますわかりません。ところが皆さん向かうのは私が行く「鰻屋」の方角です。「鰻屋」の前にもすでに行列が出来ていました。厚かましい私は「予約している者です。」と列越しに声をかけました。予約は毎年別カウンターで受け取ります。毎年予約するのですが、こんな列を見たのは初めてです。今年は特別出店で地元の有名店や九州の有名店も「鰻」を売っていました。しかもこの暑さです。みなさん「鰻」に力を貰うおつもりでしょうか。行列には驚きました。
11時前、義母の施設にまだ温かな「せいろ蒸し」ひと折りを届けました。鰻一匹の「せいろ蒸し」さほど大きなサイズではないのですが、義母は一度に食べれなくなっています。お昼ご飯、夕飯と2度に分けて食べてもらおうと朝一番に予約を入れました。しかもまだ温もりのある「せいろ蒸し」を届けることが出来ました。
朝から「鰻」の行列で私もすっかり「鰻」モードです。帰宅するなり、買っておいた「鰻」を蒸しました。蒸し初めて「あっ、本吉屋のせいろ蒸しの写真を撮り忘れた。」と気付きました。それほど行列に気を取られていました。
私の「鰻」は中国産の特大、タレは前夜から拭い取り酒蒸ししていただきます。「山椒」ではなくわさびをつけて食べます。見出し写真は私の「鰻」です。がぶりと口に入れると鰻の汁と脂がいい具合です。あっという間に一匹完食しました。
施設のご飯は見るからに貧弱で美味しくなさそうです。義母は好物の「本吉屋」の鰻を喜んでくれたかしら。スマホに変えて以来電話で話が出来ません。義母は使えないのだそうです。この暑い夏、「鰻」が義母を元気にしてくれると思います。
ココさんも「鰻」のおすそ分け、おいしさは元気の源です。