雨、10度、58%
ここ数日雨風が強くすっかり冬の装いになりました。十一月も最後を迎えました。雨で閉じ込められて家にいてもすることが次々に出て来ます。忙しい時こそおやつ時間を大事にします。
昨日は和久傳の「果椒」の封を切りました。友人からの贈り物です。 字からもわかる通り「山椒」のお菓子です。山椒を加えてカラメリゼしたゴロリとしたナッツやドライフルーツの塊が入っています。「山椒」好きな私を思っての贈り物です。風が強いのでデッキでなく部屋でお煎茶と一緒にいただきました。赤いフルーツはクランベリー、ヘーゼルナッツ、アーモンドと贅沢なほどにゴロゴロ。ナッツを毎日欠かしません。健康志向とかではなく単に好きです。噛んでいるうちにひょいと「山椒」が口に当たります。もちろん痺れるほどではありません。香りの調和を楽しむお菓子です。
いいお店の丁寧に作られたお菓子はお菓子だけでなく、包装や添え書きまでに心配りを感じていい勉強になります。 外包みの和紙は手触りが良く、書かれている「青山椒」の絵も「果椒」の文字にも見入ります。
添え書きは和紙ではありません。外包みの格を落とさぬ洋紙が使われています。「果椒」の作られた所以が書かれていますが、その文体が柔らかい。
お菓子自体を包んでいたのは「薄板」です。 紙で出来た「薄板」が流通している中、厚めの木の「薄板」です。とじ紐は紙でその薄緑が「山椒」の色です。
代金にこれらの全てのお値段が入っているから当たり前と言えばそれまでですが、和菓子、洋菓子に限らず包みやネーミング、その書体までお店の趣向を感じ楽しみます。
いい和紙は捨てれません。本物の「薄板」も何かに使えそうです。窓の外は雨風で荒れていますが、豊かなお茶の時間を過ごしました。今日はコーヒーと「果椒」をいただくつもりです。