クチナシ
2021年05月30日 | 花
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晴、17度、86%
朝玄関を出るとひんやりした空気の中に「クチナシ」が香ります。ほんの一瞬のことですが、この香りに喜びを感じます。
裏庭には「バラ」「レモン」と言った香りある花を咲かせる木があります。「クチナシ」と「金木犀」は前庭、「沈丁花」は座敷に面した庭と季節によって庭木から香りの贈り物をもらいます。心が膨らむ贈り物です。
我が家の「クチナシ」は実のなる「クチナシ」で私の背より高木です。見上げる「クチナシ」の花、高いところから香りのシャワーを降らせます。一重で花姿はさほどではありません。あっという間に枯れてしまいます。深い白い花弁をたたえて大きな雌しべを覗かせている姿は結実の為にあるように思います。 まだ実が残っていました。お正月に「きんとん」の色付けに使う「クチナシの実」です。梅雨の晴れ間、
こんなところに私の友達が休んでいます。
この「クチナシ」は私が植えたものではありません。小さい頃あった「クチナシ」は低木の八重でした。45年前、私がこの家を出た後に母が植えたものでしょう。低木の「クチナシ」はいつの間にか姿を消しています。
香りのある花が好きだった父、そしてこの木を植えただろう母に咲き始めの一輪を。 しばらくは「クチナシ」の香りが窓からも忍び込んでくる日が続きます。
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