曇、19度、90%
中華料理は地方ごとに特色があります。素材はもちろん、味付けも気候風土で変わります。上海から広東省にかけての料理に小エビを使ったものが多くあります。日本ではエビチリ、エビマヨなどこってりした海老料理が中華料理と思われがちです。この小エビ料理はさっぱりと炒められたり、蒸されたり、揚げ物で出て来ます。この小エビが「川エビ」を使ったものだと知ったのはずいぶん後になってからでした。
口に広がる海老の甘さが海のエビとは確かに違います。弾くような身の感触も海のエビよりプリッとしています。生姜だけでさっぱり炒められたものは一番そのうまさを感じます。きちんとしたレストランで真っ白なお皿にこんもりと盛られた小さな海老はキラキラと輝いていました。皮付きで蒸されたものは海エビもあります。添えられるのはさっぱりしたお醤油です。小エビの天ぷらには花山椒の塩が添えられます。
日本は海老好きな民族だそうです。どこに行っても大きな海老が売られています。ひと盛りいくらの小エビなどありません。先日小指ほどのエビを見つけました。「川エビ」の天ぷらを思い出し早速この海エビの皮を剥きました。 「川エビ」の天ぷらはこの4分の1ほどです。揚げながら口に放り込みます。「やっぱり甘み、身の弾力が違うなあ。」
中華料理の素材の持ち味を損なわずに調理したものは本当に美味しいものが多いと思います。地元で採れた白身魚を蒸しただけでおかずにしたり、そんな料理を懐かしく思い出します。脂ぎった料理も中華料理、寒い地方へ行けば辛い料理も出されます。今まで美味しいものをたくさん食べて来ました。旅行が出来るようになったら「川エビ」の炒め物が食べたい!幾つになっても食い意地ばかりです。
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