チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ブルーベリーの花

2022年04月10日 | 

晴、13度、82%

 昨年の早春ブルーベリーの木を2本植えました。実付きを良くするには、同種の違う株を植えるといいと聞いたからです。植え付けて間も無く花が咲いたのでしょう、初夏には小さな紫の実をつけました。花の記憶がありません。晩秋、紅葉が綺麗なことに驚きました。一年経った今も膝丈の幼い木です。

 気温が上がるにつれ鈴なりに見える蕾がつきました。 目を凝らすと萼部分の薄緑、白色、オレンジ色へと小さな蕾一つ一つの美しさに気付きます。 昨年の実付きはこんなに房状ではなくポツポツとしていました。木の成長です。 細長い蕾は開くとふっくらとブルーベリーを思わせる丸みを帯びて来ます。 そして開花するとほんの少しだけ雌しべの先が見える様になります。小さな花ですが優雅な姿です。

 ブルーベリーの実から察してもこの花がいかに小さいかお分かりいただけるでしょう。カメラのレンズを通すと「ブルーベリーの花の世界」です。切り取られた空間に引き込まれます。小粒で淡い色の花はともすれば見落としてしまいます。春の日々の幸せはこうした小さな発見です。

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ココさんの狂犬病の予防接種

2022年04月09日 | ここ

晴、12度、64%

 今年も予防接種の時期になりました。ココさん、久しぶりに動物病院へ行きました。十月にお泊まりして以来です。午後一番の予約、ドアが開くのをお外で待って入りました。ココさんこの動物病院が好きです。

 待合室で呼ばれるのを待っている間、いつもと様子が違います。暖かくなったのでガハガハしていますが、初めてベンチ状の椅子の下に潜り込みます。「どうしたのかな?」 「ココちゃん」と呼ばれて診察室へ。この5年間で初めて嫌がりました。やっと入っても看護婦さんの顔も先生の顔を見ません。みなさん、「ココちゃんどうしたの?」と不思議そうです。ちくっとひと針でおしまい。急いで診察室を出たココさんです。

 帰りはモモさんと必ず立ち寄った小さな公園でひと休み。藤が芽吹き始めています。帰国後初めてモモさんと見た藤はここの藤でした。5年前は毎日採尿のために通院しました。もうすぐモモさんの命日です。そんな思いでいる私の横で、ココさんも横になっています。暑いのでお水を飲んで、 ベンチにアゴ乗せて何してるのかな?ココさんは動物病院に行くとお泊りだと認識するようになったのかもしれません。公園では寛いでいます。

  ほんの数分でお家に到着。玄関で早速、注射済みの札を今年のものに付け替えました。ココさん、今年で6歳になります。この一年も健康に過ごしました。

 写真を並べると、待合室でのココさん、やはり警戒してますね。ココさんの成長だと思います。

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シンビジューム

2022年04月08日 | 

晴、11度、80%

 ほんのひと月前まで、庭は閑散としていました。芽吹きが始まり、花が咲き、この1ヶ月、あっという間に緑の庭、花咲く庭になりました。植物たちにとって春は急ピッチでやって来るようです。そして動き出したら休む間も無く、生命の営みを前進させています。寒さが残ったせいか桜の花はまだ咲き続けています。家もお外もお花がいっぱいで春を思う存分感じます。

 「シンビジューム」を買ったのは4年前の年末でした。脇床のお正月飾りにと求めました。翌春、大きくなった株を分けました。その年から花を咲かせました。花がない間、大きな「シンビジューム」の鉢は庭に出たままです。雨風も受けます。たまに脇芽を取るぐらい、大した世話もしないのに今年もまた咲き揃いました。 

 手間いらずでこんなに豪華な花が家にあるのはなんともお得な気分です。ただし、クリスマス、お正月、私の誕生日、家に花をと思う時には間に合いません。「シンビジューム」の生産農家の方は温度調節で出荷時期を調整しているそうです。

 昨日、部屋の中に飾りました。一つは床の間。ちょうどココさんがやって来て、座ってくれました。花には興味を示しません。もう一つはお玄関。帯のタペストリーの対面、いつもは額皿を飾っている場所です。 玄関はいろんなんことが入ってくる場所です。「嬉しい知らせ」「笑顔」「嬉しいもの」が入って来てくれる様にすっきり明るく整えます。

 とにかく大きいのが悩みの種の「シンビジューム」です。今からひと月、花が終わるまで家の中で過ごした「シンビジューム」はまた外に出されます。今年はもう一つ悩みの種があります。2鉢ともにもう根が鉢に回っています。株分けの時期です。「シンビジューム」が4鉢、考えただけで嬉しい反面、置き場所はと考えます。

 ひと月、豪華な花を楽しみましょう。その後のことはまたその時に。

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苔 森の中のようなガラスドーム

2022年04月07日 | 身の回りのもの

晴、11度、68%

  深い森の中を歩いている様な錯覚を起こさせる小さな空間が我が家にはあります。ほんとに小さな空間、日が差すと森の中でやっと見つけた出口の様です。

 実はガラスのドームです。香港の頃からガラスのドームで「苔」を養っていました。養うというと格好いいのですが、明るい窓辺にドームをしたまま滅多に水遣りもしませんでした。緑濃い「コケ」が緩やかに成長しました。禁止されている植物苗も帰国時に荷物に入れた私ですが、苔はやめました。

 このガラスドームは園芸用です。発芽を促進させたり、鑑賞用に使うドームです。ケーキやチーズのドームの様な透明感がないインド製のガラスです。帰国しても苔を求めては養ってみました。苔の種類が違うので、冬を越したと喜んだら、春先の温度上昇で蒸れて枯れました。今の「砂苔」は3年目です。2年前、小さな木が生えました。南天の木です。土に含まれていた種からの芽生えです。今ではドームより大きくなりドームの天井で湾曲しています。 この「南天」のおかげで「苔」の広場に陰影ができました。夏になると小さな雑草も芽生えます。ドームの中は小さな世界です。フィギュアなどを置いて楽しまれる方もいるそうです。今の「苔」は私と相性がいいのか長生きしています。お日様の当たるところに置いてやるだけの手間です。朝日が差し込む時間このドームの横に座り、ただただ、この小さな世界を楽しみます。 緑の恵みはガラスドームの中にも。

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キバナカタクリ

2022年04月06日 | 

曇、12度、70%

 「カタクリ」の花が群生する様子はこれもまた春と思わせてくれます。紫色の花を儚げに咲かせます。我が家の庭の一角にも「カタクリ」の花が咲きました。黄色い花の「カタクリ」、アメリが原種の「キバナカタクリ」です。

 花姿は「日本カタクリ」に似ていますが、ご覧の様に葉がしっかりとした大型品種です。球根を植えたのは3年前、その次の春一つ二つの花が咲きました。昨年の春は芽吹きましたが、花は一つもつけませんでした。ところが今年。ご覧の様に花もたくさんです。土の中で球根が子供を増やし、その球根が花を咲かせるだけの養分を蓄えたのでしょう。

  花姿は「日本カタクリ」と変わりありません。繊細な作り、カールした花びらが可愛げです。

 「日本カタクリ」と同様に花後はすぐに休眠に入ります。夏には葉の姿も形もありません。昨年咲かなかったので私も「キバナカタクリ」が庭の隅に植わっていることを忘れるところでした。必ず季節との約束を守る植物たち、地面スレスレの小さな「キバナカタクリ」の花はあと数日の命です。

 

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「小さな家の物語」 中村好文

2022年04月05日 | 

晴、8度、70%

 建築家中村好文さんは建造物、大きなビルディングではなく住宅の設計で有名な方です。作られれる家は大邸宅ではありません。機能性、これ見よがしでないデザインに富んだこぢんまりとした住宅が多い様に思います。

 高校時代、建築家、詩人の立原道造が「ヒヤシンスハウス」という小さな家を考えました。立原の文章から「ル・コルビジェの小さな家」を知りました。それから随分時間が経って、木工作家「三谷龍二」の小さい家を知りました。この家を設計したのが建築家中村好文さんを知った最初です。確か「三谷龍二」の家では賞を取られています。以来日本に帰国する度に「中村好文」さんの本をトランクに入れて持ち帰りました。

 「小さな家の物語」は1992年に中村さんが設計した家の話です。上総の田舎の小さな家は建てられて20年後、持ち主が手放すことになりました。その小さな家を設計した中村さんと友人3人で共同で買い取ります。20年の歳月、小さな家は寂れた様子に変わっていたそうです。設計者としては心が痛んだのでしょう。家をシェアすると言っても実際に居住するのではなく週末の家として使ったり、中村さんの大学のゼミの会場にしたりしての使用です。この本、家に手を加える段階での設計の詳細が記されています。私にはよくわからない領域です。

 設計者の気持ちに応えて、「小さな家」は輝きを取り戻しました。

 この本を読みながら、今私が住む父母から受け継いだ家を思います。家は人が気持ちを込めて住んでいるかそうでないかで確かに輝きが違います。大邸宅、小さな家の違いはありません、住む人の心が反映していると思います。家が生き生きしていることは即ち住む人が生き生きとそこで生活をしていることです。私の家は母が一人で住み始めて42年、掃除も雨漏りの修理も庭の手入れもされずにいました。この家に帰る度に荒れて行く家を寂しく思いました。

 主人のおかげで家は改築され、庭も手を入れました。5年前住み始めてみると、こうしたいああしたいと欲はありますが、人並みに住める家になりました。家が喜ぶ様に風を通してやります。家が喜ぶ様に汚れた場所は拭いてやります。家が喜ぶ様に小さな繕いは私の手でトントン。

 昔からこの家を知る方達が通りすがりに「いい家になりましたね。」と声をかけてくださいます。中村好文さんの「小さな家の物語」は改めて今住む家への思いを見直すことができました。やっと暖かくなった庭で読み終えた今年最初の本です。

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葵の花

2022年04月04日 | 

晴、7度、82%

 京都上賀茂神社から「葵」をお預かりして育てています。「葵プロジェクト」、育てた「葵」を返納します。育てる者は神様にお返しする気持ちで日々「葵」と向き合います。春になり小さな葉が芽吹きました。一安心します。日に日に葉は成長して濃い緑の色になりました。私はこの葉の形、色に魅せられてプロジェクトに応募しました。 この「葵」に花が咲きました。

 花が付くとは聞いていました。「西洋葵」「タチアオイ」の様な花を想像していました。葉の裏に小さく見え隠れするものに気付きます。茜色の丸い蕾の様なものが数個、葉の下に隠れ下向きについています。日々葉の下を覗き込みました。 指先でつぼみを持ち上げると蕾は開いていました。密やかに、静かに咲いていました。

 花の形も色も想像していたものとは全く異なりました。5ミリほどの茜色の花です。如何にも日本の花です。 うっかりすると花があることすら気付かないことがあると思います。自己主張、ここに咲いてますよとも知らせない、小さいのに存在感のある「葵の花」です。 種をつけるのでしょうか。まだわかりません。

 一つの植物から教えられる事はたくさんです。世話をし見続けると応えてくれます。庭のそこかしこに花が毎日開きます。その一つ一つの美しさはもちろん、不思議さにに心動かされる日々です。

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三月最後のおやつは「桜餅」

2022年04月03日 | おやつ

晴、6度、72%

 「桜餅」が和菓子暦では三月の物だと知ったのは、数年前でした。ずっと四月の和菓子だとばかり思っていたのは、昔の桜の時期が入学式ごろだったからでしょう。「桜餅」は香りが強い和菓子の一つです。「よもぎ餅」と並んで私は香りを食べたくなります。

 「桜餅」を自宅で作るようになったのは香港時代です。容易に和菓子が手に入らなかった頃は在住の日本人は和菓子も手作りしていました。「羊羹」まで作る方がいました。一度作ると意外な簡単さ驚きます。私は関西風の道明寺粉を使った「桜餅」です。「桜の葉の塩漬け」とこの道明寺粉の買い置きがあれば、すぐに作れます。桜色に道明寺粉を染めるのが一番の難儀です。赤過ぎると、安っぽく見えてしまいます。蒸した道明寺粉に餡子を包みそっと桜の葉を纏わせます。まだほの暖かな道明寺粉に桜葉が触れた途端に「桜」が香ります。「桜餅」の香りは桜葉の香りです。香り立つ瞬間、「幸せだわ。」と感じます。

  父母にもお供えを。初めて作った時、桜葉の塩抜きを忘れてしまいました。強目の塩味がする「桜餅」、これがなかなか美味しく感じたことを思い出します。温かなうちに頬ばると、幾つでも食べれます。

 葉っぱに包む、優しい色に染める、香りを楽しむ、繊細な日本の庶民のお菓子です。寒さの戻りで桜の散りが遅くなりました。桜が残っているうちにもう一度「桜餅」を作ります。

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雨の後の春の花

2022年04月02日 | 

晴、5度、58%

 三月の尽きる日、福岡は半日雨が降りました。降りはじめは暖かな雨でした。雨が上がると急に寒さが戻ってきました。庭には新芽がついたもの、花が咲き始ているもの春の気配の中、この雨は恵みの雨です。雨の後はぐっと大きく育ちます。

 雨の後、庭におりました、葉の緑、花の色が雨に洗われて際立つように綺麗に見えます。しかも雨滴がその様子を一層おしゃれにしてくれます。冬には見ることのない光景です。 開き始た「シンビジューム」花の向こうの蕾に雨の跡が見られます。 「クモマグサ」の花茎にはまるでネックレスのような雨滴です。小さな「セダム」にも雨は優しく跡を残します。 スズランのような「ブルーベリー」の花、 小さな花一つ一つに今にも落ちそうな雨雫。 今年はたくさんの蕾をつけてくれた「キバナカタクリ」です。濃い緑の葉に雨水が丸々と花姿とは対照的です。 今から初夏にかけてこの蔓草が地面を覆います。 葉の形も花姿も小さいながら見ていて飽きません。薄紫の花が緑に見え隠れする様子が庭一面になります。小さいのにしっかり雨を湛えています。

 小さな蕾がぷっくりと開いた「花蘇芳」印象的な花色に見え隠れする雨の粒の美しさ。今からは雨のあとの庭をこうして見て回るのが楽しみの一つになります。夏の雨は土の匂いを醸し出します。季節の移ろいを待つ春の雨です。

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家の中も春らしく

2022年04月01日 | 日々のこと

曇、11度、74%

 暦をめくりました。日本人ですので四月と聞くとスタートの月だと感じます。「新」という漢字をあちこちで目にするでしょう。真新しい制服やスーツ姿を街で目にすると微笑ましくなります。花冷えの残る四月のついたちです。

 徐々に暖かさが増し、庭は春に向けての確実に始動しています。家の中も春らしく、冬の間滞っていた重い空気を出してやります。欧米では春のスタートは「イースター」です。ホリデイも始り街や家に色が戻ってくるのも「イースター」からです。今年も「イースターバニー」を出してきました。 卵を抱えたうさぎさん、この春は「志村ふくみ」さんの桜色に染めた仕覆の上に飾りました。福岡の桜は今週末から散り始めるそうです。桜の木の皮から染めた薄い桜色の仕覆は鼻を寄せると桜が香るのではといつも思います。

  玄関の壺を白磁から遠山に桜が見える様な色合いの壺に置き換えました。タペストリーがわりの私の帯はそのままです。

 床の間もお軸を外して、花を刺繍した額を3枚並べました。真ん中の「ジキタリス」の蕾が庭で膨らみ始ています。 

  淡い春の朝日の中でテーブルクロスは大きな「カヅラ」の柄に替えました。

 縁側から庭を眺めると、先日植えた赤い「椿」が「ニラバナ」たちと好対照に佇んでいます。 こうした小さな光景が日々の励ましになってくれていると、この年齢になって感じます。

 モモさんのカレンダー、まだ5年前はこうしてこの家のデッキで昼寝をしていましたね。今月は5回目の命日を迎えます。思い出さない日はありません。「モモさん、新しい月も一緒ね。」

 

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