チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ヤギに会いに行く

2024年11月20日 | 日々のこと

晴、9度、77%

 先週末、関西の友人から「真奈さん、糸島にヤギ牧場があるそうですよ。今朝の朝イチで紹介されていましたよ。」とメールをもらいました。「糸島」といえば今や全国に名の知れた町になりました。「朝ドラ」のおかげです。福岡市に隣接しています。夏は海水浴で賑わいます。東北の震災以降、たくさんの方が「糸島」に移住してきました。その人たちが様々な特産品を生み出しています。海山に囲まれて農業も漁業も盛んです。義母の1周忌がありました。土日は牡蠣小屋や「朝ドラ」のロケ地に向かう観光客が多いそうです。きれいに晴れ上がった昨日、お昼前に家を出ました。バイパスが通り九州大学が移転した学園都市を抜け、大根の葉や麦畑を見ながら車を走らせました。「ヤギ農園」の看板からは細い山道です。さほど上がらないところに「ヤギ牧場」がありました。

 駐車スペースには小型車が一台、 売店はひっそりとしています。中に人影があるのでお声をかけました。「今日は臨時休業です。私はヤギの世話をしに来た者です。」と可愛いお姉さん。「ヤギのチーズを売っていただけませんか?」と尋ねると、「チーズはないですね、ショーケースにあるのはプリンとミルクです。」釣り銭のありかもわからないというので手持ちの小銭で買える「プリン」を求めました。チーズは次回。

 さあ、ヤギのいるところへ!いいお日様です。気持ちよさそうに草を食むヤギたち 、小屋で寛ぐヤギたち。みんな元気です。 12頭の山羊の写真です。あいにく名前が書かれていません。キャベツ一皿100円で餌をあげました。ボス格の山羊が一人で食べてしまいました。大きな白いヤギです。ヤギたちと話していると山道をお姉さんの車が下りて行くのが見えました。つまり「ヤギ農場」に私一人です!美味しい空気もお日様の日差しも山羊も独り占めです。 ヤギと牧場しかありません。「近いうちにまた来るよ。」とヤギたちと別れました。

 私の帰宅を待っていたココと「ヤギのプリン」でおやつにしました。昨日から急に寒さがやってきました。山羊のことを思うと家のデッキなんて寒くありません。 「山羊の乳」はさっぱりしています。「山羊のチーズ」のくどくありません。 「ヤギのプリン」は甘さもほんのりスルリと口に入りました。もちろんココも一緒に食べました。 

 ヤギに会って興奮気味の私は「ヤギ牧場」から香港の主人に「LINE」で実況中継をしました。私が山羊を好きなことは十分承知の主人です。私がどれだけ喜んだかわかってくれるでしょう。

 次回は電話をして出向くつもりです。いつも私の喜ぶ情報をくれる友人、ありがとう。そして山羊さんたち、ありがとう。帰りは子供の頃、父の車で通った旧道、海辺の道を「生の松原」を抜けて帰宅しました。素敵な一日でした。

 

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花苗の値段

2024年11月19日 | 日々のこと

晴、11度、67%

 園芸店やホームセンターに冬から春まで咲き続ける色とりどりの「花苗」が並び始めました。今からクリスマス、お正月と「花苗」の数は増え庭仕事の好きな人にとって一番楽しみな季節です。

 30年間日本を留守にしている間に園芸品種の草木の種類が目覚ましく増えていました。名前まで洋風に付けられています。遺伝子段階での品種改良です。花の色数も増えました。そして帰国して7年、毎年新種の草木が登場します。ハイブリットな植物たちです。

 私も春まで咲く「花苗」を買いに園芸店へ足を運びます。見るだけでも楽しいのでまるで娯楽です。自分で種まきするとやっと芽が出たかなというこの時期に、「パンジー」などは花をつけて売られています。温度管理で早期栽培です。素人はここまで出来ません。子供の頃「パンジー」は、「すみれ」と呼んでいましたが、春に咲く花でした。淡いピンクの「すみれ」なんてありませんでした。色数が増え、冬の寒さにも雪にも耐える新種の「パンジー」たちです。「パンジー」を一回り小さくした「ヴィオラ」も帰国後初めて見ました。そしてその「ヴィオラ」より小さな「フィーリー」と一部で呼ばれる品種が一昨年から出ています。

 どの苗を買おうかな?と店を歩くと同じ「パンジー」でも大きく2つの値段付けがされています。安い「パンジー」の苗、うんと高い「パンジー」の苗。その値段差は4倍近くです。 高い方の苗です。一見すると高い苗も安い苗も違いはありません。種を蒔き、温度管理をしてここまで育てるのは高い方もお安い方も同じ手間がかかっています。ただ「種」の品種の違いでしょうか?いつもこの値段の格差を見ると腹立たしく思います。園芸農家の人の手間を考えるとここまで値段差をつけなくてもいいのでは選ぶ手が止まります。「花苗」だけに限らず「野菜苗」も然り。高い苗は「サントリー」や大手の種糧会社の名前入り、つまり「ブランド苗」です。

 値段の格差に憤りつつも私が選ぶのは高い「ブランド苗」の方です。安いものも高いものも育てました。大きく違うのは花付き、枝付き、花の寿命の長さです。値段差がはっきりと出ます。実感しているので高い「ブランド花苗」を求めます。

 土日の夕方に園芸店に行くと「パンジー」などは売り切れているものが多くあります。どれも高い苗です。大量に植える方は安い苗をトレーいくつで買って行かれます。

 春になると同じ現象が「トマト」や「きゅうり」苗に見られます。安い「苗」を育てようと一旦思うのですが、大手の名札に書かれた「丈夫」「虫がつかない」「初心者向き」の言葉に釣られます。

 「花苗」は育てた人の日々の気持ちがこもっています。安かろうが高かろうが育てた人の手を感じて大きくしてやらねばと思います。見出し写真は安い「パンジー」の苗です。

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モズクガニ(上海蟹)

2024年11月18日 | 美味しいもの

曇、17度、78%

 いつもの魚屋さんに行くと、「モズクガニ」がネットにたくさん入って売られるようになりました。中秋節を過ぎた頃からが「上海蟹」の季節です。「モズクガニ」は「上海蟹」を一回り小さくしたカニです。オスかな?メスかな?とネットの中を覗いていると「全部オスだから、安くしておくよ。」と声がかかりました。えっと思う安さです。ジャワジャワ、ガシャガシャ動く「モズクガニ」を連れて帰りました。

 さてどうやって食べようか?「カニごはんもいいな、煮物もいいな。」でも生きたカニの下準備をするのが怖い、ハサミがあります、それに目が合います。まずは一晩泥を吐かせるために塩水に浸けました。 病気を持っている可能性もあるので庭での作業です。迷いに迷って、全部蒸すことにしました。日本では茹でるのが一般的ですが「上海蟹」の食べ方にのっとります。 一番大きな蒸籠にいっぱいのカニにお酒をたっぷり振りかけて、目を合わせないように蓋をしました。湯気の立ったところに入れると、暴れて腕が取れますから水から入れます。火が回り始めると、熱くて動くので可哀想に思い台所を出ました。生きたままはむごいな。20分ほど経って蓋を取ると、真っ赤に蒸し上がっています。でも目は私を見ていました。

 香港時代はこの季節、お客様がある時、カニを食べさせてくれる店へ足を運びました。一人一人に給仕の人がハサミで食べやすいように切り分けてくれます。オス、メスを番で一人分です。食べる段になるとテーブルが急に静かになります。話している暇などなく、みんなが一斉にカニに向き合います。手が汚れるので温かな烏龍茶がボールに入って一人づつ渡されます。

 さて、小振りと言ってもカニです。一人で食べるので、人目はありません.バリバリと割って、チュウチュウ吸って食べます。香港の方に「上海蟹」と食べ合わせの悪いものをいつも教えてもらったのに、すっかり忘れています。ただカニは体を冷やすそうで、必ず生姜やお酒と一緒に食べるように言われました。 生姜と中国の黒酢です。この黒酢に黒砂糖でやや甘くしたものがレストランでは出てきます。甲羅を割ると、 小さいながら味噌がいっぱい。甲羅の中も身がいっぱい。爪は歯で割って、吸うか、カニの爪で身を掻き出して食べます。

 数もありますから、時間をかけて食べ尽くしました。香港や東京には一番いい「上海蟹」が送られると聞いたことがあります。そんな「上海蟹」を食べていたのに、実はこの小振りな「モズクガニ」が今までの中で一番美味しいと思いました。味噌のまろやかさ身の甘さ、なぜだろう?量は少ないけれど確かに美味しい「モズクガニ」でした。

 香港の上海レストランの前には季節になるとカニ用の冷蔵庫が出てきます。中には藁紐で爪や足を縛られた生きた「上海蟹」が整列しています。懐かしい光景です。

 

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人気の時計草

2024年11月17日 | 

曇、17度、88%

 北向きの庭には両サイドにフェンスがあります。剥き出しのフェンスは殺風景です。フェンス際に「パッションフラワー」、「時計草」を植えたのは五年ほど前でした。熱帯性のつる植物で実はつきますが「パッションフルーツ」として食べることはできません。冬が心配でしたが二年目からは溢れ種子で増えるほどにフェンスを覆い尽くしました。表側の道のフェンスです。 庭側は ご覧の通り見事にフェンスが見えません。熱帯性ですが真冬に少し葉を落とすぐらいで常緑に近い種類です。両サイド合わせて4種類の「時計草」があります。表の方は赤い花が咲きます。真夏、真冬を除く通年花が咲いています。暑さの落ち着いたこのひと月、よく咲くようになりました。

 そしてこの珍しい花をフェンスの前で写真を撮ってくださる人がいます。私が気づいただけでも週に3、4人ほどです。庭にいる時は必ずお声をかけます。この花の名前を知らない方が多いからです。

 数日前の夕方、チャイムが鳴りました。出ると知らないご婦人です。「時計草の花が可愛いので、分けてもらえませんか?」急いで花鋏を片手に玄関を出ました。買い物の帰りに見つけたのだそうです。「珍しい」と仕切りにおっしゃいます。私こそ花の名前を知ってる方が珍しいとつる数本を切って渡しました。「この花は一日花です。明日には萎みます。」咲いてるものと蕾を合わせて持って行ってもらいました。

 育てている私はこうした珍客や写真を撮ってくださる方たちに感謝です。早速、台風で家にいた香港の主人にもメールしました。「嬉しいね。」

 庭を作り始めて七年が経ちます。緑のなかった表の道際は、 「時計草」と金木犀の下は一面の「へデラ」の絨毯です。 「へデラ」も「時計草」も冬でも緑です。そういえばこの夏の猛暑でたくさんの草木を枯らしたのにこの「時計草」と「へデラ」には一度も水遣りすらしていないのに気付きました。丈夫で常緑なものはありがたい。小さな苗を一つ一つ植えた日のことを覚えています。時間がここまで育ててくれました。

 人の目に留まる赤い「時計草」の花、咲き続けてくださいね。持ち帰ってくださった蕾が咲いてくれたでしょうか?

 

 

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ココの新しいハーネス

2024年11月16日 | ここ

曇、18度、88%

 ココの「ハーネス」を新しくと思い始めたのは今年に入ってからです。3月香港に帰った時も買い求めました。家に帰ってココの装着、サイズが合いません。パグ独特の首周りのお肉が邪魔をします。

 我が家の「ハーネス」はモモの時から「オレンジ色」です。主人の散歩シューズにはどこかに「オレンジ色」が入ります。一緒に散歩をする時、足元のココやモモと主人の散歩シューズのオレンジが呼応します。私はオレンジだって赤だっていいのですが、主人が密かに「オレンジ色」好きだと知っています。ですから、「オレンジ色」一辺倒です。

 香港から買ってきたものは友人のパグちゃんに上げました。その後、ネットで見て胸周りも体重も確認して買った「ハーネス」もあと数ミリで留め具が閉まりません。これも友人の元へ。次に海外サイトで見つけた「ハーネス」は大きめを求めましたが、これまたカチンとできても窮屈でした。しかも素材が非常に安っぽかったので返品しました。先月は商業施設に入っている洒落たペットショップで「オレンジ色」のライン入りを見つけて買いました。もちろん胸周り、体重確認しました。やっぱりダメでした。もともとこのお店は超小型犬の品が多い店です。ご無理を言って返品しました。

 数日前、パグやフレンチブル専門のネット販売のお店で「オレンジ色の唐草模様のハーネス」を見つけました。「オレンジ色」は新色です。喜んでプチンとしましたが、荷物が届くまで私は気持ちが落ち込んでいました。だって、4度の失敗です。また合わないかも知れない?不安です。

 昨日、チャイムの音が鳴りました。「ハーネス」ですから郵便受けに投函かと思っていると、対面手渡しでした。恐る恐る封を切りました。柄は可愛いけど、問題はサイズです。

 「やった!」カチンと留まり、少し余裕があります。 装着直後です。ただ今までのどの「ハーネス」より装着が難しい、手間取る私にココは暴れます。これも時間の問題だと言い聞かせて、ココ、大人しくしてちょうだい。

 当のご本人、満更でもありません。 雨上がり、夕方の散歩に出かけました。 

この一つにたどり着くまで11ヶ月、5つ目のハーネスです。長い道のりでした。疲れたわ、私。

 ココの新しいハーネス、主人も気に入ってくれると思います。新しいものに敏感に感じてポーズするココでした。 

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「ハイソック」

2024年11月15日 | 義母とのこと

雨、18度、87%

 亡くなった義母が股関節の骨を入れ替える手術を受けたのは、私が帰国して一年経たない頃でした。術後、ふくらはぎに痺れが出たので病院からサポーターが出されました。サポーターが強く締め付けるので義母は嫌がりました。年が明け寒い季節でした。そこで、私用に買ったばかりの「ハイソックス」を義母に持って行きました。しっかりとふくらはぎをサポートしますが、柔らかく暖かなウールの「ハイソックス」を義母は喜んで履いてくれました。

 ここ数日、昼間の気温は20度を越しますが朝は寒く感じます。短めのソックスでは足元がひんやり、そこで「ハイソックス」を履きました。義母が亡くなった後、荷物の整理中で出てきた「ハイソックス」は七年前術後に義母が毎日履いていたものです。入院中でしたからソックスの足底には義母の名前が私の字で書かれています。まだ下ろしていなかった「ハイソックス」を義母に持って行きました。このソックスを私が履くのは初めてです。気温が上がるまでの数時間、この「ハイソックス」を履いて過ごします。暖かです。義母は「初めてこんなソックスを履いた。」と言っていました。義母世代は「ハイソックス」に馴染みがなかったのでしょう。

 今朝は気温が高めです。静かな雨が降っています。義母が逝って一年が経ちました。義母の名前が書かれた「ハイソックス」を履いて義母を思います。

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私のキムチ その後

2024年11月14日 | 美味しいもの

晴、14度、85%

 「キムチ」を作り初めて2週間、冷蔵庫にはいつも「キムチ」があります。白菜漬けから始まって数時間で食べられる「私のキムチ」ですが、やはり数日置くと美味しさは増します。

 白菜漬けから全て大きな「ジップロック」ひとつで済ませます。白菜を漬ける時もキムチの味を馴染ませる時もよく空気を抜くことが肝心です。空気を抜くのは重い漬物石の代わりです。もっと早く漬けたい時は真空にしたり、 「ジップロック」の上から重い物を乗せます。 最初の白菜漬けから出た水はしっかりと搾り出します。水洗いする場合も「ジップロック」の中で洗います。

 数日冷蔵庫で熟成を待つ時も「ジップロック」の空気を抜いていれば、「キムチ」の匂いはしません。密閉容器より「ジップロック」がお薦めです。

 白菜が主体で人参や庭の最後のニラを入れたり好きなものを入れます。見出し写真は手元にあった「銀杏」を入れました。「銀杏」がこんな味になるとはと小さな喜びです。韓国の「キムチ」を以前はよくいただきました。サプライズ、いえ、きっと作り手が好きなものを入れているのでしょう。「タコ」「生栗」などが口に当たった時は「キムチ」の懐の深さを感じました。

 昨日漬けた「私のキムチ」には「栗」と「松の実」を入れました。ともに韓国らしい素材です。「キムチ」の甘味付は「りんご」の下ろしだけです。真っ赤な「キムチ」は一見辛そうですが、韓国産「赤唐辛子」を使うと痺れるような辛さはありません。甘さを感じるマイルドな韓国産「赤唐辛子」だから大量に使うのだと思います。

 「ジップロック」のおかげでキムチのペーストを揉み込む時も手が汚れません、手に匂いもつきません。食べる時水洗いすれば塩気も辛みも抜けます。そこはお好みで。思い付きでいろんなものを入れると、味に奥行きが出ます。まだ白菜が高いけど寒さが進むとお安くなるでしょう。「キムチの素」を使うのと同じくらい手間いらずの「私のキムチ」です。数十年ぶりの「私のキムチ」作りを楽しんでいます。

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マナガツオ

2024年11月13日 | 昨日のお昼ご飯

晴、15度、82%

 「マナガツオ」という魚をご存知でしょうか?「カツオ」とついていますが「カツオ」とは似ても似つかぬ魚です。平べったいけれど「カレイ」などとも違います。「マナガツオの西京漬」を時折活字で見かけます。白身の身離れの良い魚です。ネットで調べると「高級魚」と書かれ冷凍の「マナガツオ」は高値でネット販売されています。でも帰国以来この7年間、一度も魚屋に並ぶ「マナガツオ」を見たことがありません。一度デパートの地下の魚屋さんに「マナガツオは入りますか?」と聞くと「ほとんど手に入らないよ。」と答えが返ってきました。

 先週、香港時代からの友人に「マナガツオが食べたくなった。」とメールしました。関東に住む彼女も「マナガツオ」を見たことがないそうです。そう聞くとますます「マナガツオ」が恋しくなりました。月に一度ほど魚屋を巡ります。スーパーの魚屋が主ですが、小さな間口の魚屋、トロ箱で魚を売る魚屋、まめに歩きます。大量売り、水槽を備えた店では早くも「正月準備」の幟が上がりました。先日主人と来た折は大きな鯛やブリが一本売りされていました。刺身の下ろしてくれますが、いかんせん大きさが。目当ての魚を探してその店に行きました。大きな「ブリ」に並んで小降りの「マナガツオ」が三匹、目を疑いました。「高級魚」「煮付けがうまい」と書かれています。

 香港では通年、市場の魚屋に並んでいた「マナガツオ」です。小振りのものは「ミルクフィッシュ」と呼ばれ手頃な値段ですが長さ30センチを超える大きな「マナガツオ」は高値です。私はおせち用に大きな「マナガツオ」をよく買いました。「粕漬け」で香ばしく焼き上げました。

 初めて魚屋で見つけた「マナガツオ」は小振りの「ミルクフィッシュ」です。私一人では贅沢ですが、食べたさに買いました。見出し写真は鱗もお腹もついたままの「マナガツオ」です。お店の人が「お腹出す?」と聞いてくれたのに丸のまま持ち帰りました。 お腹を出して、鱗を取ると二枚に下ろすのは私には難しく、一匹を酒蒸しにすることにしました。

 我が家の魚蒸し用の皿に乗せ、大きなフライパンで蒸します。 味付けはやはり香港風に、蒸し上げたところに甘めのお醤油と「ピーナッツオイル」を回しかけました。「懐かしい味!」香港風の蒸し魚は「石斑」が有名です。こちらも高級魚ですが、福岡では「クエ」と言って小さなものが手に入ります。「クエ」ほど脂が乗っていない「マナガツオ」ですが馴染んだ味を思い出しました。

 翌日、また同じ魚屋に行きましたが売り切れでした。「滅多に入らないよ。」とお店のおじさん。食べたい思いが「マナガツオ」を呼んでくれたのかも知れません。30年住んだ土地の食べ物は身体に染み付いています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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無印良品「台所スポンジ」

2024年11月12日 | 身の回りのもの

晴、14度、84%

 毎日使う「台所スポンジ」に何を一番求めるのでしょうか?よく落ちて丈夫、泡がよく立つ、中に水が溜まらない、色、など使う側はそれぞれに選ぶときの基準があると思います。どれも兼ね備えているスポンジがなければお安いスポンジを使い捨てという考えもあります。

 日本に帰国以来、ずっと使っているのはスコッチブライトのスポンジです。 鍋の焦げもよく落とします。香港にいた時も同じものを使っていました。気心が知れてます。このスポンジで約ひと月使うことができます。黄色い部分は「セルロース」素材ではなくスポンジです。「セルロース」のものは黄色い部分の傷みが先に出ます。

 先日、近くのローソンの「無印良品売り場」で目に止まった「台所スポンジ」がありました。白い3個組のスポンジです。3個で299円、スコッチブライトひとつ分より安い!ダメ元で買いました。3層構造です。目の荒い部分は泡立ち、こびりついた汚れを楽に落とします。焦げなどに対応する部分は軟弱ですがそれなりに仕事をします。使用後の水はキュッと落ちます。スコッチブライトより幅が狭く、持ちやすいと感じます。グラス洗いの時にも無理がありません。

  使い始めて11日目、キムチなどを作るので色が黄ばんできました。機能的には当初と変わりありません。まだ使えます。

 1日何回スポンジを使うかしら?毎日のことです。思う仕事をしないスポンジにはストレスを感じます。だから、同じものを使い続けてきました。帰国前は日本ならいいスポンジがあるに違いないと期待していました。この無印のスポンジ、白い色がいいと思い買いました。横にはグレーのスポンジもありました。台所のスポンジは流しに出したままです。ピンクやブルーは明るいけれど我が家のイエローが主体の台所には違和感があります。用途別に幾つかスポンジを並べるのも気に入りません。

 ひと月に2個使ってもスコッチブライトよりお安い。どのくらい持つかしら?郵便を出しに行って近くのローソンで見つけた台所スポンジです。補充も簡単にできます。色はもちろん使い勝手も気に入りました。スポンジ一つのことですが、ストレスが少ないのが一番です。

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「原種しクラメン」「ガーデンシクラメン」

2024年11月11日 | 庭仕事

雨、17度、93%

 香港に渡る前は毎年クリスマスごろに大きな鉢植えの「シクラメン」を買いました。家の近く多摩川沿いにビニールハウスで「シクラメン」栽培をしている方から安く分けていただきました。赤い花の見応えある「シクラメン」は家へのプレゼントでした。7年前の帰国後初めてのクリスマス、もちろん「シクラメン」を買うつもりで園芸店へ行きました。花色がピンクや白まで作られています。花びらがフリル状になったものもあります。日本を留守にしていた30年で「シクラメン」も進化していました。驚いたことに庭先の小さな「ガーデンシクラメン」まで売られていました。大鉢を買ったのはいうまでもありません。そして庭用に数株「ガーデンシクラメン」を買いました。

 この夏の猛暑で夏越えをさせている球根類も腐らせたり土に帰ったものが多くありました。夏超えは縁側の下で日を遮り、水やりを控えて置きます。九月の末、「ガーデンシクラメン」を出してくると球根らしきものが感じられませんでした。それでも、水遣りを続けて様子を見ていると、気温が下がった頃から新芽が急に付き勢いよく開きました。昨日見ると花芽が出ています。7年前の球根です。

 「シクラメン」もこの7年ずいぶん新種が出ました。大きな鉢植えは「ブルー」の花をつけた物が登場しました。惚れ惚れするような美しさです。お初の物のはブルー「シクラメン」だけでなく「原種シクラメン」というか細い品種まであります。「節分草」が原種と言われていましたが、見るからに弱そうな頼りげない姿のこちらも方がより「シクラメン」の原種に近いと感じます。 昨年買ったこの「原種シクラメン」も縁側の下で夏越ししました。「ガーデンシクラメン」より早く目が出て花が咲きました。昨年よりは元気がありません。それでも花をつけてくれたことが嬉しい。

 春に向けて花苗を足したり種蒔きをします。冬の間、庭のどこかに花があると心が和みます。

 最近、大輪の花より可憐な小さな花が好みです。大きな鉢の「シクラメン」はお店のウィンドーで楽しむだけになりました。「シクラメン」は球根ですが今年取れた種を来春蒔くつもりです。

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