セールスマンのパパは家にいる日がほとんどありません。
でも、毎晩電話でお話をしてくれます。
電話代がかかるので、とても短いお話です。
仕事がうまくいった時には少し長くなります、、、
という設定の短編集(56話)です。
9歳の時に父を亡くした著者の、父への思いが込められています。
お話はパパの思いつきのシュールな話や、
言葉遊び、数字遊び、軽いほら話や
パパの日頃の考えが凝縮されたような物語もあれば、
尻切れトンボの話や、
パパが目にしたり聞いたりしたそのままのような話もあります。
ある話はきらきらと輝き、ある話はじんわり心にしみいって。
雑誌から飛び出したネズミの話は、
、、漫画の中にいるのに飽きて飛び出したまんがネズミ、だけど、
正しく「チュー」と言えず、漫画の中の騒々しい擬音ばかり立てるので、
本当のネズミたちに嫌がられ一人ぼっちになる、、その時猫がやってくる、
驚いて逃げようとするが、なんと猫も漫画から飛び出してきた猫で、
正しく「ニャーォ」と言えず一人ぼっちだった、、、
のけもの2匹はひしと抱き合い永遠の友情を誓う、という話です。
この本は左京図書館では大人の本の外国文学(翻訳本)コーナーにあります。
勿論大人が読む本でもありますが、
子どもにも読ませたいとおもいます。
ファンタジーと現実世界がないまぜになって、
驚きと楽しさに満ちたこれらの物語を、
イタリアの子供はみんな読んでいるのでしょうか。
広い世の中を見つめる冷静な目を感じさせる優れた本です。
『パパの電話を待ちながら』
ジャンニ ロダーリ(1920~1980)
イタリアの作家、詩人(1970年、国際アンデルセン賞受賞)
内田洋子 訳
2009年 講談社
でも、毎晩電話でお話をしてくれます。
電話代がかかるので、とても短いお話です。
仕事がうまくいった時には少し長くなります、、、
という設定の短編集(56話)です。
9歳の時に父を亡くした著者の、父への思いが込められています。
お話はパパの思いつきのシュールな話や、
言葉遊び、数字遊び、軽いほら話や
パパの日頃の考えが凝縮されたような物語もあれば、
尻切れトンボの話や、
パパが目にしたり聞いたりしたそのままのような話もあります。
ある話はきらきらと輝き、ある話はじんわり心にしみいって。
雑誌から飛び出したネズミの話は、
、、漫画の中にいるのに飽きて飛び出したまんがネズミ、だけど、
正しく「チュー」と言えず、漫画の中の騒々しい擬音ばかり立てるので、
本当のネズミたちに嫌がられ一人ぼっちになる、、その時猫がやってくる、
驚いて逃げようとするが、なんと猫も漫画から飛び出してきた猫で、
正しく「ニャーォ」と言えず一人ぼっちだった、、、
のけもの2匹はひしと抱き合い永遠の友情を誓う、という話です。
この本は左京図書館では大人の本の外国文学(翻訳本)コーナーにあります。
勿論大人が読む本でもありますが、
子どもにも読ませたいとおもいます。
ファンタジーと現実世界がないまぜになって、
驚きと楽しさに満ちたこれらの物語を、
イタリアの子供はみんな読んでいるのでしょうか。
広い世の中を見つめる冷静な目を感じさせる優れた本です。
『パパの電話を待ちながら』
ジャンニ ロダーリ(1920~1980)
イタリアの作家、詩人(1970年、国際アンデルセン賞受賞)
内田洋子 訳
2009年 講談社