夕方、スーパーの帰りに、家とは違う方向に車を走らせ、
田んぼの真ん中の農道などに、車を停めて、
チョコレートを齧ったり、お茶などを飲む・・・
時どきそんな寄り道をします。
この辺りでは、田んぼの先には、たいてい、こんもりした森があって、氏神様が在り、
明るい所に「六地蔵」があって、お墓があって、集落があります。
古い家、古い建物をリフォームした家、現代建築の家、廃屋、が混在しています。
この日は、ちょっと車を降りて散歩しました。
軽トラックを降りて、田んぼの様子を見ていた男性に夫が声をかけ、少しお話を聞かせていただきました。
「・・・今はこの集落で、自分で種籾を蒔いて、苗を育てて、田植えして、米を作っているのは自分だけになった・・・
(皆、管理会社に任せるようになった。)
もう農業はだめだ・・・」と語り、また車に乗って何処かへ。
なんとその男性は昭和3年生まれ、94歳!だそうです。
凄い体力と精神力です。
家に帰ってから、一緒に並んで写真を撮らせてもらえばよかった!と夫は残念がっていました。
また会えたらいいな。
とてもノスタルジックな田舎風景。
ご主人様とチョコにお茶、いい感じです(*^^)v
焼杉板の家屋や土塀など、かつての日本風景がみえます。
そうですね、94歳のご高齢の男性は多分10代で終戦を迎え、戦前教育も、戦後の思春時代も体験した骨太の方でしょうね。
ご主人様が残念がっていた気持ち、なんとなくよく分かります。
コメントありがとうございます。
実はこの様な建物や蔵は、この地方には結構たくさん残っています。見てあるくのが楽しいです。
伊勢造りの蔵は、漆喰の白壁の上に杉板を張り、
(かつては魚の脂や煤で作った)黒い塗料が塗ってあります。窓も二重になっていて、外側は銅板で、緑青の色が遠くからも、美しいです。海からの強い潮風から守るためだったそうです。