9月2日 (その2)
ハウプト広場のあちこちにローマンアイスの店が並び、
たくさんの観光客が民族衣装を着たガイドの後に続き、
ほとんどの人がアイスを手に持ち、食べながら歩いている。
私も大好物のアイスクリームを食べたいと思い、覗いてみたが、
色の毒々しさに食指が動かなかった。
仕方なく、夫はカンパリソーダを、私はフルーツシェイクを飲みながら、
のんびり行きかう人々を眺めていた。
ヨーロッパの街のあちこちで見られる光景だが、
リンツは特にローマンアイスを食べながら、
あるいは、タバコを吸いながら歩いている人がとても多い。
どこにいても、タバコの煙や臭いに悩まされた。
この点、日本では分煙が徹底され始め、
吸わない私達にとっては天国だ。
さて、ドナウ川を目指していたのに、
電車とアイスに見とれていてはいけない!
また、歩き始めたら、今度は路上を走るセグウェイの一行を見かけた。
テレビでは見たことがあるが、本物の走る姿は初めてだった。
7~8人のグループに指導者が付き、しばらく練習をしてから
路上に出るようで、お行儀良く列を作って進んで行く。
私にはちょっと怖そうに感じるが、
乗っている人達はとても楽しそうだった。
ハウプト広場からドナウ川まで歩いて10分ほど。
[美しき、青きドナウ] 曲の感じでもっと軽やかな姿を想像していたが、
この辺りはゆったりとしていて、幅の広い大きな川だった。
今日は何かのお祭りが催されているようで、
州庁舎の近くから中庭にかけて、
2ユーロで買ったグラスを片手に、
たくさんの人々があちこち動きながらワインを飲んでいる。
グラス一杯が2~4ユーロらしく、
どこも賑やかな笑い声で溢れていた。
州庁舎の中には絵、アクセサリー、器、
その他いろいろな種類の出店が並び、
私もここでシルクとウールで出来たストールを
夫に買ってもらった。
すごく派手なのに、数人の客や売り子が
「似合う、似合う。」と言ってくれるので、
その気になったのだが・・・・
日本では少し勇気がいるかもしれない。
真偽の程は定かではないが、ザルツブルグでもリンツでも
レストランは6時30分にならないと開かないのか、
どこもカフェばかりだった。
そろそろ疲れたので、
夕飯にしたいと思ってあちこち覗いていたら、
偶然、ステキな雰囲気のレストランを見つけた。
店の名前は「スティグル」と読むのだろうか・・・
恐る恐る入って行くと、まだお客は誰もいない・・・
ポテトスープ、ミックスサラダ、ウイーン風カツレツ、
ウイーン風ビーフステーキ。
一口食べた途端に二人とも後悔した。
昨年、ルクセンブルグで同じような食事をしてお腹を壊したから・・・
でも、今回は大丈夫だった。
それにしても、ヨーロッパのレストランで美味しかったと感激をした所は、
フレンチ、イタリアンレストランを除いて、ほとんどなかったように思う。
もっとも、高級レストランに行ったことがないからかもしれない。
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