9月17日
昨夕、ツェルマットに着いた。
駅ですばらしい出迎えを受けたが、このような経験は初めてだった。
より観光に力を入れるようになったのだろう。
ツェルマットは今回で4度目。
駅前のメイン通りそのものはあまり変わらないが、
少し離れると、あまりの変貌に驚くばかり。
スイス農業組合で伺った「1秒間に100㎡のスピードで
農地がなくなっている。」という言葉に合点した。
駅から歩いて5~6分、ホテル・Alpen blickに投宿。
今年、創立100周年にあたるという木造りの、小さいが
とても良い雰囲気のホテルで、皆が歓声を上げた。
受付の女性もとても良い方で、その後、毎日天気予報を伺うと
インターネットで詳しく調べて下さり、親身になって答えて下さった。
今日は午後から天気が崩れそうなので、10時に集合、
クライネマッターホルンの上まで出かけることになった。
チケット売り場も新しく・・・
途中、ゴンドラの乗り換え駅で降りてしまって、
違う場所に行ってしまったが、その時は気付かず、
遠くに見えるモンテローザを見ながらブーイング。
「え~~~っ、往復券1万円も払ったのにここで終わりなのぉ~~~~」
ここはまだ海抜2000m。
結局、中継点まで戻って来て事なきを得、クライネマッターホルンの上まで
昇ることが出来たが、ロープウェイから見える急な勾配に、
恐ろしくて身震いがした。
後で調べたら、フーリーまで4人乗りの高速ゴンドラで行き、
フーリーからは、120人乗りのロープウェイで
トロッケナーシュテック(2927m)まで、
そして、さらに乗り継ぎ、ロープウェイで
クライネマッターホルンバラダイス展望台に行くのだ。
ここがスイスで一番高い展望台(3883m)
わ~~っ、怖~~~い!ロープウェイの終点、
こんな建物があるなんて・・・・
下からは全く見えない。
4000m級の山の上にステキなレストランがあり、トイレも水洗。
スイス人達の探究心、建造力、すごい物がある。
しかし、本当に大丈夫なの?・・・・と思うのは私だけかしら。
しばらくすると、予報通りの吹雪になってきて、続々とスキーヤーが
小屋に向かって、引き上げて来た。
今まで全く見えなかったのに、相当な数だ。
あれ?こんな馬鹿な日本人が・・・
外で半袖になるなんて、
年寄りなら心臓発作で倒れるかもしれないのに・・・。
昨日までの緊張感から開放され、笑顔が底抜けに明るい。
毎回、それぞれの役割分担があり、
一問一答に神経を張り詰めていたのだろう。
氷の宮殿はグリンデルワルトのユングフラウヨッホほどは大きくないが、
氷河の15mほど下をくりぬいて造られた空間で、
青白い光に包まれ、幻想的だ。
滑り台で遊んだり・・・
ベッド?の上で寝転んだり・・・・
それぞれに楽しい時を過ごした。
そろそろ帰ろうとロープウェイの入り口に向かったら、
おびただしい数のスキーヤーが並んでおり、
かなり時間がかかりそうだった。
その内、退屈した若者達がスキーやスノーボードに付いていた雪を
丸めて仲間に投げ始め、
その応戦であちこち関係のない人達にも害が及び始めた。
突然、夫がその人達に向かって止めるようにと怒鳴った。
一瞬、皆驚いたが、どこの国に行っても、大人は子供達の迷惑な行動を
注意しなければいけない、という彼の意見はもっともなことだ。
結局、下に着くまでに30分以上掛かったが、
ロープウェイの中で会ったかわいい女性が、
私に「日本語の響が大好き。日本の漫画が大好き・・・」
と話し掛けてくれて、
英語と漫画の大得意なアヤちゃんと意気投合。
とても楽しいひとときだった。
彼等は今日、
スノーボードのハーフパイプの試験を受けてきたと話していた。
世界中の人が簡単に行けるマッターホルン登頂・・・・?
いや、お隣のちょっと小さなマッターホルン。
おっかなびっくりだったが、とっても楽しかった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます