9月12日 (その4)
下船して、二人に別れを告げ、カペル橋へ向かった。
カペル橋は、ルツェルンを流れるロイス川に架かる橋で、
ルツェルンを敵の攻撃から守ることを主眼に、
1333年に造られた屋根付橋である。
橋の内側には17世紀に描かれた
ルツェルンの歴史についての一連の絵があったが、
1993年の火災により、橋の大部分と、
ほとんどの絵が焼失してしまったという。
1986年に焼ける前の橋を見ていたので、
この橋が消失してしまったというニュースを聞き、
非常にショックを受けたことを今も覚えている。
現在の橋は18年前に再建された物とか。
25年前、焼ける前の橋の内部の様子。
今回の橋の内部。
ほとんど同じように見えるが、残念なことに上部に掛けてある絵が
入り口から5~6枚あっただけだった。
ほとんどの大切な絵が消失してしまったのだ。
そして、昔 橋の両側には何もなかったが、
現在は美しい花が飾られ、
カメラ自体も昔とは随分違う・・・
遠くの建物にも変化が・・・
1333年、初めて造られた時は、一体どんな様子だったのだろう・・・
ところで、橋のすぐ傍の土産物屋を覗くと、中年の女性が西洋訛りで
「いらっしゃいませ。」と声を掛けてくれた。
言葉の響と顔の雰囲気で日本人だと分ったらしいが、
彼女の話によると、以前は日本人とアメリカ人が多かったが、
最近はすっかり減ってきて、
その代わりに中国人が増えてきた。
初めは日本人にも驚いたが、
日本人はこちらの風習が分ると合わせてくれるようになった。
しかし、中国人は自分達の習慣をこちらに押し付けるので、
お金は落としてくれるが、国が汚れるので、
何か方策を考えなければいけないと
スイスの新聞にも書かれている・・・・ということだった。
同じホテルで会ったことは一度もなかったが、
湖畔で大型バス3台、声高にしゃべりながら乗り込んで行く
大勢の中国人を見て、大人の修学旅行のようだと思った。
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