2月20日(土)
小雨の中、神楽坂にある矢来能楽堂で行われる
法政大学能楽研究会の70周年記念能を拝見に出かけた。
夫の教え子の一人がOBとしてお仕舞を舞われるとのこと。
仕舞というのは能面や装束を付けずに
紋付きはかま姿で能の一部分を舞うことで、
謡というのは能の声楽の部分をいう。
数年前にも一度伺ったことがあるが、
この研究会は昭和22年の1月に発足し、
以来70年に渡り、多くの学生達に引き継がれ、
さらにはプロの能楽師も輩出しているという。
私の姑は喜多流の謡や仕舞を教えていて、
結婚前から喜多能楽堂にも度々訪れ、
何となく慣れ親しんでいたので、
詳しくは分からないが、雰囲気は好きだ。
結婚後、姑から手ほどきを受け、
なかなか筋がいいと褒められたりしたが、
しばらくして身ごもり、結局、そのままになってしまった。
舞台の上にある美しい屋根
「邯鄲」を舞う上さん
この方もOBの方かと思って拝見していたが、
あまりにも美しい身のこなし、足の運び、謡のすばらしさに感激し
ついつい撮らせていただいた。
後で知ったことだが、この研究会の卒業生で、
後に能楽師になられた方だった。
久しぶりに姑を、そして彼女の声もはっきり思い出し、
夫も教え子の出来に満足げで、とっても楽しい一日だった。