夜な夜なシネマ

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二足のわらじは履けるのか?(その1)

2004年07月23日 | 映画(番外編:映画とこの人)
歌手が本業で、俳優業に手を出す人はアメリカにもわんさか。
有名どころでは、ホイットニー・ヒューストンの『ボディガード』(1992)、
マライア・キャリーの『グリッター きらめきの向こうに』(2001) 、
ブリトニー・スピアーズの『ノット・ア・ガール』(2002)など。
しかし、これらのいずれもその年のラジー賞(ワースト映画賞)の
主演女優賞部門にノミネートされています。

売れっ子女性歌手が「やめときゃよかった女優業」なのに対し、
男性は確かな演技力を持つ人が多いように思います。
たとえばジョン・ボン・ジョヴィ。
『ムーンライト&ヴァレンチノ』(1995) の怪しげなペンキ屋も良かったし、
『ノー・ルッキング・バック』(1999)の誠実なカタブツ男も○。
『U-571』(2000)では潜水艦Uボートに乗り込む大尉を。
いずれも俳優業一筋の人に引けを取りません。
下品だと思っていた顔つき(スンマセン)も役によって変わるし、色気を感じます。

そして、ひそかにスゴイと思っているのがカントリーの大御所、ドワイト・ヨーカム。
カントリーというと、大半の日本人は
あの「カントリーロード♪テイクミーホーム♪」を思い浮かべるのでは。
でも、実はカントリーとポップスってどこがちゃうの?っていうぐらい、
カントリーはポップなのです。

トリーシャ・イヤーウッド、シャナイア・トウェイン、
フェイス・ヒル、リアン・ライムス。
彼女たちはアメリカでは大ヒットを飛ばし続けているカントリーの女性歌手。
ラジオをよくお聴きの方なら、FMではしょっちゅうお聴きになっていることでしょう。

『華氏911』(2004)のマイケル・ムーア監督が、オスカーの授賞式で
「ブッシュよ、恥を知れ。ディキシー・チックスをナメんなよ」みたいなコメントをしましたが、
このディキシー・チックスもカントリーのグループです。

『コン・エアー』(1997)のエンディングで流れる名バラードは、
トリーシャ・イヤーウッドの“How Do I Live”。
この曲の作曲者はダイアン・ウォーレン。
エアロスミスやボーイズIIメン、シカゴなどにも曲を提供してます。

同曲を歌ってイヤーウッド以上にヒットさせたのがリアン・ライムス。
作曲家志望の女性がハリウッドでスターダムにのしあがるまでを描いた『コヨーテ・アグリー』(2000)では、
ヒロインが作曲したという設定の主題歌を歌っています。

こんな彼女たちにも崇められる存在なのがドワイト・ヨーカム。
続きます

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