夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

二足のわらじは履けるのか?(その2)

2004年07月25日 | 映画(番外編:映画とこの人)
ドワイト・ヨーカムは1986年にデビューしたカントリー歌手で、
以来、不動の人気を誇り続けています。

私が知ったきっかけは、ダンナがアメリカに出張したとき。
ダンナはたいして英語ができるわけじゃなく、
テレビ番組多しといえども、聴いてわかるのは天気予報と音楽とスポーツぐらい。
山のないオハイオ州に滞在していたため、天気予報は百発百中で見る意味なし。
必然的に音楽を聴くことが増えたようです。
そこで気に入ったのがドワイト・ヨーカム。

帰国後すぐに「CD買っといて」と言われました。
ジャケットに映る彼はなかなか美形。
白いテンガロンハットがトレードマークで、
それがまためちゃめちゃ格好いい。

そんなある日、私がいつものように映画を観ていると、
キャストに彼の名がクレジットされているじゃないですか。
これはダンナに言わなきゃと思いました。
そのときの映画は『スリング・ブレイド』(1996)。
知的障害を持つ主人公と、
父親のいない少年との心の交流を描くこの作品で、
やがて主人公に殺害される、どうしようもない飲んだくれを演じたのがヨーカム。
しかし、画面に映った彼を見て、私は目が点になりました。
めっちゃハゲとるやんけ~!
ほんでテンガロンハットをかぶっとったんかい~!
実は見事なハゲだったヨーカムを見て、ダンナは心底ショックを受けていました。

次に観たのは『ニュートン・ボーイズ』(1998)。
1920年代に銀行や列車強盗で名を馳せた4人兄弟の実録ドラマ。
ヨーカムは、兄弟と組む、賢いけれど気弱な人物を。

ジョディ・フォスター主演の『パニック・ルーム』(2002)では
屋敷に侵入する3人組のひとりをヨーカムが。

もっとも新しいところでは、
ハリソン・フォードとジョシュ・ハートネットの老若刑事コンビが
ショービズ界で起きた事件の捜査に走り回る『ハリウッド的殺人事件』(2003)。
ちょっと見ない間にさらにハゲあがって、
前よりいくぶん太った様子のヨーカムは、黒幕を操る怪しい男役。
オープニングロールで主要キャストがクレジットされ、
最後に「and Dwight Yoakam」と出たときは嬉しくて「きゃ~」。
これって、日本のドラマとかで、「木村拓哉、堤真一、……」と来て、
最後に「京唄子」が出てきたみたいな衝撃。

とにかく、素晴らしい役者さんなのです。
ダンナはいまだにハゲたヨーカムは見たくない模様。

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