夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』

2012年01月06日 | 映画(ま行)
『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(原題:Mission: Impossible – Ghost Protocol)
監督:ブラッド・バード
出演:トム・クルーズ,ジェレミー・レナー,サイモン・ペッグ,ポーラ・パットン他

やはり気になる“ミッション:インポッシブル”シリーズ。
それでもいつもならDVD化されてからでいいかと思うところ、劇場まで走った理由はふたつ。
ひとつは、大好きなアニメ『レミーのおいしいレストラン』(2007)の監督だということ。
もうひとつは、前述の『宇宙人ポール』のサイモン・ペッグが出演しているということ。
日頃のサイモン・ペッグをご存じの方は、
本作の「コンピュータ係」である彼を見た瞬間にふきだしてしまうことでしょう。
しかも字幕の戸田奈津子さん、彼の台詞は若干ナヨっと気味に翻訳していて○。

CIAの 特殊チーム“IMF(=Impossible Mission Force)”のエージェント、イーサンは、
ある罪状でモスクワの刑務所に収監されていたが、IMFチームの手引きで脱獄。
コードネーム“コバルト”の情報を入手する任務に就き、
チームメイトのベンジー、ジェーンとともに、ロシアの中枢クレムリンへの侵入する。

ところが、イーサンらと同時刻にクレムリンに侵入していた別の何者かにより、
クレムリンが爆破されてしまう。
負傷して病院へ運び込まれたイーサンは、爆破事件の犯人と決めつけられ、
なんとか逃げだしたものの、ロシアの諜報員から追われるはめに。

そして、イーサンは“ゴースト・プロトコル(=IMFを解体するという指令)”が発令されたことを知る。
つまり、この爆破事件に関与していると思われてはたまらない米国政府が、
今後IMFがどういう行動を取ろうと一切関知しないと表明、
イーサンらが捕まろうが死のうが知らないと、切り捨てたということ。

やがて、“コバルト”の正体はカート・ヘンドリクスという核兵器戦略家だと判明。
彼は、人類の進化のためには核による浄化が必要であると信じ、
核兵器発射制御装置を盗むためにクレムリンに侵入、
その盗難自体を隠蔽するためにクレムリンを爆破したのだった。

装置を機動するには、コードが記された極秘ファイルを入手しなければならない。
カートの手にそれが渡るのを阻止するため、
IMFから見捨てられたことを承知のうえでイーサンらは動きだすのだが……。

トム・クルーズ、どうよ。50歳を前にして、体を張ったこの演技。
『ナイト&デイ』(2010)のときもシビレましたが、
今回はドバイのブルジュ・ハリーファ・ビルの130階、
地上約830mの外壁をスタントマンなしでみずからよじ登ったというド根性。
『トロピック・サンダー 史上最低の作戦』(2008)みたいなのもたまにはいいけれど、
この人にはやっぱりこういう格好いい役を演じつづけてほしいなぁ。

なお、カート役のミカエル・ニクヴィストは“ミレニアム”シリーズの主演男優で、
『歓びを歌にのせて』(2004)の主人公でもあります。
イーサンのチームに途中で合流するウィリアム役のジェレミー・レナーは、
悪役の多い人でしたが、今回はこんな役で一気に好印象に。
役柄が変われば、俳優の性格まで良く思えたり悪く思えたり。大変です。

シリーズの前作までの内容なんてほぼ忘れていましたが、
ワケがわからなくても楽しい点がスバラシイ。
ラストの優しい目と目の会話は、これまたワケを忘れていてもウルリ。
アニメの監督がアクション大作を撮れるのかと疑ってごめんなさい。
おみそれしました。

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