夜な夜なシネマ

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『オチキ』

2013年01月16日 | 映画(あ行)
『オチキ』
監督:吉田浩太
出演:木乃江祐希,関寛之,安保優一,池田薫,及川莉乃他

これも前述の『あの女はやめとけ』と同じく、
ENBUゼミナールの“ENBUシネマプロジェクト”の作品。
ゆえに出演者がかなりかぶっていて、「あ、これ、さっきの人」と思い当たるのも楽しい。
主演は『あの女はやめとけ』のあの女(=夕子)役だった木乃江祐希。

サクラは女性デュオグループのボーカルを担当している。
かわいいサクラが固定ファンを掴んでいるのに対し、
キーボードを担当する相方ののぶ子は全然。
本当はどの曲ものぶ子が作っているのだが、
仕方なくサクラとの合作ということにしている。

路上ライブを重ね、そこそこ人気が出て、さぁこれからというとき、
ちょっとした気のゆるみからサクラは妊娠してしまう。
しかも複数の男性とそういう関係にあったサクラは、誰が父親なのかわからない。
考えられる相手に「あなたの子よ」と信じさせようとするが無理。

一方、芸能スカウトマンの成瀬は、所属事務所のタレントであるはな子を妊娠させてしまう。
はな子はデビューも決まっている事務所の期待の星で、しかも未成年。
なんとかなだめて事態を収拾しようとするが、
はな子の母親と弁護士が出てきてエライことに。

タイトルはもちろん『モテキ』(2011)の逆の意味で、
しかもオチキにある人間はそれには気づかずにどんどん落ちるんだそうな。
オチキから脱出するにはとことん落ちるしかないという悲惨さ。

あがいてもあがいてもオチキから抜けられないふたりですが、
自業自得の部分が大きいので、仕方ありません。
結構おもしろかったけれども、サクラの歌は酷すぎて耳を覆いたくなるほど。
これで人気上昇中と言われてもツライです。

あっと驚くどんでん返しには無理矢理な印象はあるものの納得。
だけどその後のオチは私は笑えない。
便秘薬とおぼしきものが映ったときに嫌な予感はしましたけれど、マジでこう来るとは。
だからさぁ、下ネタはいいけど、映画のう○こネタは苦手なんだってば~。(--;

そんなわけで、2本のENBUゼミナール作品は、
私としては『あの女はやめとけ』に軍配。
このプロジェクトの作品はまた観てみたいです。

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