『夢の女 ユメノヒト』
監督:坂本礼
出演:佐野和宏,伊藤清美,和田華子,西山真来,小林節彦,
川瀬陽太,吉岡睦雄,櫻井拓也,伊藤猛他
この日、ここまでにナナゲイで3本鑑賞。
『つむぐもの』→『ショック集団』→『マンガをはみだした男 赤塚不二夫』。
4本目の本作は、舞台挨拶付きのために招待券使えず。
前日はなんばで4本ハシゴしていたし、もうたいがいへろへろ。
3本で帰ろうかと思ったのですが、せっかく来たのにもったいない。
で、腹を括ってこれも観ることに。
ピンク映画を中心に活躍する坂本礼監督は、“ピンク七福神”と呼ばれる監督のうちの1人だそうです。
そして本作の主人公に配されたのが“ピンク四天王”のうちの1人、佐野和宏。
彼は下咽頭癌を患って手術したたため、声を出すことができません。
そんな佐野さんを主演に引っ張りだした坂本監督。
舞台挨拶でお見受けした監督は明るい好青年で、人の復帰に関わるのが大好きらしい。
ピンクというほどピンクではない。だけど十分にピンク映画。R15+指定です。
40年近くもの間、福島の精神病院に入院していた永野(佐野和宏)。
東日本大震災が起き、患者たちが移動しなければならなくなったおかげで、
永野の病が完治していることが判明、退院する。
友人と再会した永野は、高校時代の卒業アルバムを手渡され、何人かの消息を聞く。
そこで話題にのぼる幸子(伊藤清美)という名前。
当時彼女はヤリマンと呼ばれ、同級生の大半が彼女に金を払って童貞を捨てていた。
永野も例外ではなく、初体験の相手は幸子だった。
彼女が東京の息子夫婦のもとに身を寄せていると知った永野は、
なぜかどうしても幸子に会いたくなる。
40年間ずっと病院に閉じ込められていたのだから、もちろん車の免許はない。
電車に乗ったこともなく、永野は自転車にまたがって東京を目指すのだが……。
福島の病院に何十年も入院していたのに、
東日本大震災をきっかけに完治していることがわかって退院したという設定は、
特にこの物語に必要なかったのではと、舞台挨拶で司会者から突っ込み。
監督は、その部分については実際にあったことで、
設定として使いたかったのだと話していました。
声を出せない永野が、筆記用のボードを持って旅に出る。
金を払って体を買った初体験の相手に会いに行くという話に、
飲み屋で出会った男性たちが最初は笑うけれども、
なんとなく気持ちがわかると言いはじめます。
幸子と再会を果たし、「なぜ私なんかに会おうと思ったの」という問いかけに、
永野が答えて記した一文にはグッと来ました。
こんな純愛、だけどピンク、いいんじゃないでしょか。
監督:坂本礼
出演:佐野和宏,伊藤清美,和田華子,西山真来,小林節彦,
川瀬陽太,吉岡睦雄,櫻井拓也,伊藤猛他
この日、ここまでにナナゲイで3本鑑賞。
『つむぐもの』→『ショック集団』→『マンガをはみだした男 赤塚不二夫』。
4本目の本作は、舞台挨拶付きのために招待券使えず。
前日はなんばで4本ハシゴしていたし、もうたいがいへろへろ。
3本で帰ろうかと思ったのですが、せっかく来たのにもったいない。
で、腹を括ってこれも観ることに。
ピンク映画を中心に活躍する坂本礼監督は、“ピンク七福神”と呼ばれる監督のうちの1人だそうです。
そして本作の主人公に配されたのが“ピンク四天王”のうちの1人、佐野和宏。
彼は下咽頭癌を患って手術したたため、声を出すことができません。
そんな佐野さんを主演に引っ張りだした坂本監督。
舞台挨拶でお見受けした監督は明るい好青年で、人の復帰に関わるのが大好きらしい。
ピンクというほどピンクではない。だけど十分にピンク映画。R15+指定です。
40年近くもの間、福島の精神病院に入院していた永野(佐野和宏)。
東日本大震災が起き、患者たちが移動しなければならなくなったおかげで、
永野の病が完治していることが判明、退院する。
友人と再会した永野は、高校時代の卒業アルバムを手渡され、何人かの消息を聞く。
そこで話題にのぼる幸子(伊藤清美)という名前。
当時彼女はヤリマンと呼ばれ、同級生の大半が彼女に金を払って童貞を捨てていた。
永野も例外ではなく、初体験の相手は幸子だった。
彼女が東京の息子夫婦のもとに身を寄せていると知った永野は、
なぜかどうしても幸子に会いたくなる。
40年間ずっと病院に閉じ込められていたのだから、もちろん車の免許はない。
電車に乗ったこともなく、永野は自転車にまたがって東京を目指すのだが……。
福島の病院に何十年も入院していたのに、
東日本大震災をきっかけに完治していることがわかって退院したという設定は、
特にこの物語に必要なかったのではと、舞台挨拶で司会者から突っ込み。
監督は、その部分については実際にあったことで、
設定として使いたかったのだと話していました。
声を出せない永野が、筆記用のボードを持って旅に出る。
金を払って体を買った初体験の相手に会いに行くという話に、
飲み屋で出会った男性たちが最初は笑うけれども、
なんとなく気持ちがわかると言いはじめます。
幸子と再会を果たし、「なぜ私なんかに会おうと思ったの」という問いかけに、
永野が答えて記した一文にはグッと来ました。
こんな純愛、だけどピンク、いいんじゃないでしょか。