『団地』
監督:阪本順治
出演:藤山直美,岸部一徳,大楠道代,石橋蓮司,斎藤工,冨浦智嗣,
竹内都子,濱田マリ,原田麻由,宅間孝行,三浦誠己,麿赤兒他
前述の『10 クローバーフィールド・レーン』とハシゴ。
TOHOシネマズなんば本館から別館に移動して。
『マネーモンスター』のジュリア・ロバーツとジョージ・クルーニーの共演も惹かれたけれど、
それよりも観たかったのは直美と一徳の共演でした。
第19回上海国際映画祭では藤山直美が最優秀女優賞を受賞。
同映画祭で日本人俳優が受賞するのは初めての快挙だそうです。
当たり前でしょうが、客の年齢層、めちゃめちゃ高し。
共感能力の高い人に囲まれて、楽しさ倍増の予感。
大阪近郊の商店街で漢方薬局を営んでいた夫婦、
山下清治(岸部一徳)と妻のヒナ子(藤山直美)は、
半年前に店を畳み、古ぼけた団地へと引っ越してきた。
ある日、薬局の常連客だった真城(斎藤工)が夫婦を訪ねてくる。
真城には清治がつくった漢方薬がどうしても必要で、
それがないと困るらしく、定期的に送る約束を交わす。
一方、団地では自治会長の選挙目前。
現会長の行徳正三(石橋蓮司)がまた立候補する予定だが、
その妻の君子(大楠道代)は浮気中の正三に恥をかかせたい。
生真面目な清治ならば会長が務まるはずだと、清治を推薦。
また、いい加減な吉住(宅間孝行)も立候補する。
自治会長だなんてと言いつつもまんざらではない清治は、
当選したあかつきにはといろいろ考え中。
ところが選挙結果は正三の圧勝。
団地の奥様方の井戸端会議を聞いてしまった清治は意気消沈。
もう誰にも会わないとスネて、部屋の床下へと潜り込んでしまう。
清治をまったく見かけなくなったものだから、
奥様方の間に「ヒナ子が殺したのでは」との噂が駆けめぐる。
そんな折り、再び真城がやってくる。
真城は特異体質を持つ自分の郷里の人々のため、
大量に清治の漢方薬が必要だと言う。
話を聞いた清治とヒナ子は真城の注文を受けると、
必死で薬をつくりはじめるのだが……。
鑑賞後の感想としてはビミョーです。主演2人はもちろん絶品。
スーパーの客役でちょい出演の麿赤兒、上司役の三浦誠己、
濱田マリらが演じる団地のおばちゃん連中、皆笑わせてくれます。
しかし阪本順治監督が「監督人生で最も実験的な作品」とおっしゃっているとおり、
人情劇のイメージがある阪本監督の作品としてはあまりに奇天烈。
そこがすんなり受け入れられなくて、違和感が残りました。
だけど、他人に迷惑だけはかけぬようにと心がけて、
静かに暮らしたいと願っていた夫婦が図らずも話題のネタを提供することになり、
団地に騒動が巻き起こるのは可笑しくもあり恐ろしくもあり。
自分がスネているのが原因でそんなことになっているというのに、
まるでわかっちゃいない亭主と、もうどうにでもなれと動じない嫁の対比も○。
藤山直美ありきの作品。
こんな阪本監督もありかなとは思うけど、ものすごくビミョー。
監督:阪本順治
出演:藤山直美,岸部一徳,大楠道代,石橋蓮司,斎藤工,冨浦智嗣,
竹内都子,濱田マリ,原田麻由,宅間孝行,三浦誠己,麿赤兒他
前述の『10 クローバーフィールド・レーン』とハシゴ。
TOHOシネマズなんば本館から別館に移動して。
『マネーモンスター』のジュリア・ロバーツとジョージ・クルーニーの共演も惹かれたけれど、
それよりも観たかったのは直美と一徳の共演でした。
第19回上海国際映画祭では藤山直美が最優秀女優賞を受賞。
同映画祭で日本人俳優が受賞するのは初めての快挙だそうです。
当たり前でしょうが、客の年齢層、めちゃめちゃ高し。
共感能力の高い人に囲まれて、楽しさ倍増の予感。
大阪近郊の商店街で漢方薬局を営んでいた夫婦、
山下清治(岸部一徳)と妻のヒナ子(藤山直美)は、
半年前に店を畳み、古ぼけた団地へと引っ越してきた。
ある日、薬局の常連客だった真城(斎藤工)が夫婦を訪ねてくる。
真城には清治がつくった漢方薬がどうしても必要で、
それがないと困るらしく、定期的に送る約束を交わす。
一方、団地では自治会長の選挙目前。
現会長の行徳正三(石橋蓮司)がまた立候補する予定だが、
その妻の君子(大楠道代)は浮気中の正三に恥をかかせたい。
生真面目な清治ならば会長が務まるはずだと、清治を推薦。
また、いい加減な吉住(宅間孝行)も立候補する。
自治会長だなんてと言いつつもまんざらではない清治は、
当選したあかつきにはといろいろ考え中。
ところが選挙結果は正三の圧勝。
団地の奥様方の井戸端会議を聞いてしまった清治は意気消沈。
もう誰にも会わないとスネて、部屋の床下へと潜り込んでしまう。
清治をまったく見かけなくなったものだから、
奥様方の間に「ヒナ子が殺したのでは」との噂が駆けめぐる。
そんな折り、再び真城がやってくる。
真城は特異体質を持つ自分の郷里の人々のため、
大量に清治の漢方薬が必要だと言う。
話を聞いた清治とヒナ子は真城の注文を受けると、
必死で薬をつくりはじめるのだが……。
鑑賞後の感想としてはビミョーです。主演2人はもちろん絶品。
スーパーの客役でちょい出演の麿赤兒、上司役の三浦誠己、
濱田マリらが演じる団地のおばちゃん連中、皆笑わせてくれます。
しかし阪本順治監督が「監督人生で最も実験的な作品」とおっしゃっているとおり、
人情劇のイメージがある阪本監督の作品としてはあまりに奇天烈。
そこがすんなり受け入れられなくて、違和感が残りました。
だけど、他人に迷惑だけはかけぬようにと心がけて、
静かに暮らしたいと願っていた夫婦が図らずも話題のネタを提供することになり、
団地に騒動が巻き起こるのは可笑しくもあり恐ろしくもあり。
自分がスネているのが原因でそんなことになっているというのに、
まるでわかっちゃいない亭主と、もうどうにでもなれと動じない嫁の対比も○。
藤山直美ありきの作品。
こんな阪本監督もありかなとは思うけど、ものすごくビミョー。