夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『続・深夜食堂』

2016年11月15日 | 映画(さ行)
『続・深夜食堂』
監督:松岡錠司
出演:小林薫,河井青葉,池松壮亮,キムラ緑子,小島聖,渡辺美佐子,
   井川比佐志,多部未華子,余貴美子,佐藤浩市,オダギリジョー他

なんばパークスシネマにて、前述の『ジュリエッタ』とハシゴ。
平日のなんばパークスは、最大料金1,000円で駐車できるのが○。
立体駐車場の1階、エレベーターホールすぐのところに駐めれば、
上映終了が23時を回っていても、23時半には帰宅できます。

前作『映画 深夜食堂』の公開は昨年初めでしたから、ほぼ2年ぶり。
DVDでじゅうぶんやろという気もしないのですが、
一日の終わりにこれを観て、気分が悪くなることはあり得ない。
晩ごはん抜きで観ているから、空腹が増してしまうのは想定外でした(笑)。

ひとつめの話は『焼肉定食』。
ある夜の深夜食堂は、お通夜帰りの喪服客でいっぱい。
そこへまたひとり現れた喪服の美女、出版社に勤務する範子(河井青葉)。
ところが彼女の喪服は単なるコスプレで、
仕事で鬱憤が溜まると喪服姿で街へ繰り出し、
焼肉定食をたいらげて活力を取り戻しているらしい。
そんな彼女がある作家の葬儀で知り合ったのが石田(佐藤浩市)。
彼と意気投合してからは喪服姿も封印、順調な交際に思えたのだが……。

ふたつめの話は『焼うどん』。
蕎麦屋の女将・聖子(キムラ緑子)が来店して、
スネかじりの息子・清太(池松壮亮)のことを嘆く。
清太の好物は、蕎麦屋の息子のくせして焼うどん。
そんな清太は15歳上のさおり(小島聖)との結婚を考えているが、
なかなか聖子に切り出せない。
ところがある日、聖子とさおりが深夜食堂で鉢合わせ。
と言ってもお互いに面識がないから、まさか清太の母親・恋人だとは思わない。
聖子はさおりの気っ風の良さを気に入り、こんな人が嫁ならばと言うのだが……。

みっつめの話は『豚汁定食』。
九州からやってきた老婦人・夕起子(渡辺美佐子)。
彼女を乗せたタクシー運転手・晴美(片岡礼子)は、
その様子を見てオレオレ詐欺にあったのだと直感。
交番へ連れていくと、警官の小暮(オダギリジョー)に引き渡す。
朝から何も食べていないという夕起子を連れて、小暮は深夜食堂へ。
彼女が注文したのは豚汁定食。
翌朝九州へ帰るはずが、息子と連絡が取れるまでは東京に居たいという夕起子。
彼女に祖母の姿を重ねたみちる(多部未華子)は、
しばらく夕起子を自分の部屋に泊めると言い出すのだが……。

いやもう、なんちゅうことはないんですけれど、落ち着きます。
美味しい食事とお酒が並べばそれだけで心があたたかくなるし、
そこに人情話が加われば、寝つきもよくなるというものでしょう。

相変わらずの常連客の面々は健在で、
特にいい味を出しているのは宇野祥平安藤玉恵
オレオレ詐欺犯を追う刑事のコンビ、光石研篠原ゆき子もイイ。
さりげなく活躍するオダギリジョーもよかったです。
あえて観る価値があるかどうかは不明ですが(笑)、安心の1本。

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