夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『雪の華』

2019年02月18日 | 映画(や行)
『雪の華』
監督:橋本光二郎
出演:登坂広臣,中条あやみ,高岡早紀,浜野謙太,箭内夢菜,田辺誠一他

TOHOシネマズ伊丹で1本だけ。

監督は『orange オレンジ』(2015)、『羊と鋼の森』(2017)の橋本光二郎。
中島美嘉の同名曲をモチーフにしたラブストーリーで、
主演が登坂広臣中条あやみと来れば、そりゃ客は入るでしょう。

「東京とフィンランドを舞台にした」と聞いた時点でイヤ~な予感。
フランス・リヨンを舞台にした『白夜』(2009)があまりにもショボかったので、
邦画でわざわざ欧米に行って撮る恋愛ものには引き気味。
『白夜』ほどではなかったけれど、いろいろワロてしまいました。スマソ。

幼い頃から体が弱かった美雪(中条あやみ)は、
長いつきあいの担当医師・岩村(田辺誠一)から、ついに余命1年を宣告される。
悔いのないように生きなさいと言われるが、前向きにはなれそうにもない。
その帰り道、ひったくりに遭い、もはや立ち上がれずにいると、
前方を歩いていた悠輔(登坂広臣)がひったくりに気づいて犯人を追いかけたうえ、
美雪のバッグを取り返して戻ってきてくれる。
座り込んだままで礼も言わない美雪に、悠輔は言う、「声出せよ」。

後日、偶然悠輔を見かけた美雪は、彼が“Voice”というカフェの雇われ店長であることを知る。
悠輔は美雪のことなど全然覚えていない様子だが、まぁいいかと思う。

カフェのオーナー・岩永(浜野謙太)と悠輔の話を立ち聞きしてしまった美雪は、
岩永が今すぐに100万円用意できなければ、店を手放さなければならないことを知る。
そうなれば当然、悠輔も店長ではいられない。

店の前で落ち込み座っていた悠輔に、美雪は思わず声をかける。
自分の貯金100万円を使ってほしい、
その代わり、1カ月だけでいいので自分の恋人になってくださいと。
ホストじゃあるまいし、金で買われるなんて。
そう思いつつも悠輔は岩永のため店のため、美雪の条件に従う。

こうして美雪と悠輔は「恋人」の契約を交わしたうえでつきあいはじめるのだが……。

若手人気俳優が出演する作品にありがちな、「想像できることしか起こらない」
美雪と岩村が一緒にいるのを見て悠輔が勘違いするのなんて、ありすぎて笑う。
勘違いしないと話が進まないことになっているんですかね。(^^;

だいたいないですよね、100万円払って彼氏になってなんて。
あ、そこは「想像できること」じゃないから斬新か。

ラストチャンスだとオーロラを見にひとりでフィンランドへ向かった美雪を追いかける悠輔。
アンタどんだけ軽装備でフィンランドまで行くねんとツッコミ入れたくなる。
ヒッチハイクで車に乗せてもらったはいいけれど、
倒木が道を塞いで通れないとわかるとそこから走るのよ。
行き先の地名しかわからんのに、走れるわけがないやろ!とまたツッコミ。
この辺で客席からはすすり泣きも漏れています。笑ってもてごめん。

音楽は葉加瀬太郎。さすがにそれはよかったです。
作品自体も、私がこれより駄目だったのはい~っぱいあるから、
主演のふたりともわりと好きだし、耐えられます。はい。

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