『アイ(子ども)たちの学校』
監督:髙賛侑
ナナゲイにて、『ぼけますから、よろしくお願いします。』の次に。
ノンフィクション作家の髙賛侑氏が初めて撮るドキュメンタリー。
朝鮮学校に密着取材した作品なら、『60万回のトライ』(2013)を観たことがあります。
存在は知っていても、どのような授業がおこなわれているのかを知らなかったので、
いろいろと目からウロコだったのを覚えています。
『60万回のトライ』では、ラグビー部員の日常が描かれていましたが、
本作はより広く、朝鮮学校の歴史と現状が浮き彫りにされています。
私が通う中学校は、校区に地区があったため、促進学級なるものがありました。
小学校にはなかったから、中学進学と同時に始まった同和教育が最初は理解できず、
英・数・国の主要3教科の授業時に教室から出て行く数名の生徒について、
これはいったいどういうことなんだろうと不思議でした。
単にものすごく勉強のできない子が呼ばれるのが促進学級なのかなと。
しばらくしてわかったのは、地区に生まれた場合、学力が著しく低い場合がある。
その生徒の親が十分な教育を受けていないために、子どもに教えることが困難。
だから、普通の学力を身につけられるように設けられたのが促進学級。
今はどうなのか知りませんが、私が高校や大学に通っていた頃、
同和教育の盛んな校区では学校間の学力の差を小さくするために、
成績の良し悪しではなく、自宅からいちばん近い高校に行くことがほぼ定められているところもありました。
私が通っていた校区だと、おそらく10校以上選択肢があったところ、
その校区では、簡単に言うと「賢い子はこっち、そうでない子はこっち」みたいに、
選択肢が2校しかなかったりする。
これってどうなん?ほんまにええこと?とずっと思っていました。
本作を観て、その当時のことを思い出しつつ、それ以前の問題なんだなと思いました。
差別の大小を言うつもりはまったくないし、被差別に住む人も不当な扱いを受けてきたかもしれない。
でも少なくとも、地区に住んでいることで、
自分の通う学校が学校として認められないなんてことはなかったでしょう。
朝鮮学校の子どもたちは、日本人と同じように小・中・高校に通いながら、
朝鮮学校だからと授業料無償化制度の対象から除外されてしまう。
学校の前でヘイトスピーチをおこなう大人たち。
何を憎んでそんなスピーチをするのか、まったくわかりません。
子どもは子ども。みんなが笑顔になれたらいいのに。
監督:髙賛侑
ナナゲイにて、『ぼけますから、よろしくお願いします。』の次に。
ノンフィクション作家の髙賛侑氏が初めて撮るドキュメンタリー。
朝鮮学校に密着取材した作品なら、『60万回のトライ』(2013)を観たことがあります。
存在は知っていても、どのような授業がおこなわれているのかを知らなかったので、
いろいろと目からウロコだったのを覚えています。
『60万回のトライ』では、ラグビー部員の日常が描かれていましたが、
本作はより広く、朝鮮学校の歴史と現状が浮き彫りにされています。
私が通う中学校は、校区に地区があったため、促進学級なるものがありました。
小学校にはなかったから、中学進学と同時に始まった同和教育が最初は理解できず、
英・数・国の主要3教科の授業時に教室から出て行く数名の生徒について、
これはいったいどういうことなんだろうと不思議でした。
単にものすごく勉強のできない子が呼ばれるのが促進学級なのかなと。
しばらくしてわかったのは、地区に生まれた場合、学力が著しく低い場合がある。
その生徒の親が十分な教育を受けていないために、子どもに教えることが困難。
だから、普通の学力を身につけられるように設けられたのが促進学級。
今はどうなのか知りませんが、私が高校や大学に通っていた頃、
同和教育の盛んな校区では学校間の学力の差を小さくするために、
成績の良し悪しではなく、自宅からいちばん近い高校に行くことがほぼ定められているところもありました。
私が通っていた校区だと、おそらく10校以上選択肢があったところ、
その校区では、簡単に言うと「賢い子はこっち、そうでない子はこっち」みたいに、
選択肢が2校しかなかったりする。
これってどうなん?ほんまにええこと?とずっと思っていました。
本作を観て、その当時のことを思い出しつつ、それ以前の問題なんだなと思いました。
差別の大小を言うつもりはまったくないし、被差別に住む人も不当な扱いを受けてきたかもしれない。
でも少なくとも、地区に住んでいることで、
自分の通う学校が学校として認められないなんてことはなかったでしょう。
朝鮮学校の子どもたちは、日本人と同じように小・中・高校に通いながら、
朝鮮学校だからと授業料無償化制度の対象から除外されてしまう。
学校の前でヘイトスピーチをおこなう大人たち。
何を憎んでそんなスピーチをするのか、まったくわかりません。
子どもは子ども。みんなが笑顔になれたらいいのに。