夜な夜なシネマ

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『リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズ』

2021年01月03日 | 映画(ら行)
『リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズ』(原題:Liam Gallagher: As It Was)
監督:チャーリー・ライトニング,ギャヴィン・フィッツジェラルド
 
ファンならば是が非でも観たいと思うものでしょうが、
そんな都合よく自分が好きなミュージシャンばかりが取り上げられるわけもない。
私の場合は、あまり知らないミュージシャンを知るために
その人のドキュメンタリーを観ることのほうが多い。
っちゅうか、何でも観るというだけなんですけど。(^^;
塚口サンサン劇場にて。
 
オアシスはギャラガー兄弟を中心に1991年に結成、2009年に解散したバンド。
解散の原因は兄ノエルと弟ギャラガーの不仲。
ライブ前に激しい喧嘩を繰り広げて、結局ライブ中止などということもあったようです。
 
曲作りは主にノエルが担当し、リアムは歌う一方だったから、
ノエルがいなくなってはバンドを続けようにも歌う曲がない。
独り立ちしたリアムが自分で曲を作り、紆余曲折ありながらも、
2010年代後半に入ってから10代の若者に受け入れられ、
絶大な人気を誇るシンガーとなるに至った様子が描かれています。
 
ライブのシーンは多いものの、歌目当てで観ると、通して聴ける歌はほとんどなし。
リアムの語りについては思うぞんぶん聴けます。
 
私は別にオアシスファンでもないし、すぐに思い浮かぶ曲といえば、
“Don't Look Back In Anger”ぐらい。
しかもこの曲はノエルがリードボーカルなんですね。
つまり私はリアムについて何も知らないも同然。
 
子どもたちも全員登場します。
本作の鑑賞後に、リアムの最初の奥さんがパッツィ・ケンジットで、
パッツィとの結婚1週間後に浮気、
浮気相手が速攻で妊娠して生まれたのが長女モリーだと知りました。
そしてパッツィとの間に生まれたのが長男レノン。
リアムを支え続けたニコルとの子どもが次男ジーン。
この長男と次男がそんな複雑な環境下にあったと思えないほど仲良く、
終盤ではモリーも一緒に旅行する様子が収められていてほっこり。
 
広いステージの真ん中に後ろで手を組んで棒立ち、
動き回るなんてことはなく、ただ歌う彼が若者には新鮮に映った。
なんとなくわかるような気がします。
 
だからって彼の曲を聴いてみようというところまでは思わないけど、
またひとり、映画を通じて世界的シンガーについて知ることができました。

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