夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族』

2021年01月30日 | 映画(あ行)
『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族』
監督:岩合光昭
ナレーション:中村倫也
 
連休の中日がちょうど109シネマズデー。
109シネマズ大阪エキスポシティにて2本ハシゴの1本目。
 
誰でも知っていると言っても過言ではない岩合光昭氏
日本を代表する動物写真家ですよね。
本作はNHK BSプレミアムの人気番組“岩合光昭の世界ネコ歩き”の劇場版第2弾。
わざわざ劇場で観るまでもないかなと思いつつも、猫だもの。観たい。
 
テーマは猫の「家族愛」なのだそうです。
北海道の牧場で暮らす何十匹もの猫の家族たちと、
ミャンマーのインレー湖のある猫の家族と。
 
まず北海道の牧場へ。
 
親牛がいる牛舎と仔牛がいる牛舎でそれぞれ猫の家族が暮らしています。
ふたつの牛舎は距離にしてわずか20メートルほどしか離れていないのに、
それぞれに住まう猫たちが行き来することはほとんどありません。
敵対意識を持っているのか、路上で会うとにらみ合い、時には取っ組み合いも。
 
仔牛がいる牛舎にはすべての猫たちの元となったゴッドマザーがいる。
その子どもがまた子どもを産み、今や大所帯に。
このゴッドマザー猫の大きな愛を感じさせられます。
寒い日の朝、ストーブの前でみんなくっついる姿の可愛いこと。
 
一方の親牛がいる牛舎にもボス的存在の雌猫がいる。
仔牛の牛舎のゴッドマザーとはちょっと違って、なんだかいかつい。
そこにいる猫たちも彼女を恐れている様子。
彼女の息子はもうずいぶんと大きいのに、ものすごいマザコン(笑)。
猫にもこんなマザコンがいるんだなぁ。
 
ミャンマーのインレー湖。
 
水上に浮かぶ家に暮らす男性と女性と少年の3人家族。
ここに居ついている猫の家族が素晴らしい。
父猫と母猫とその子ども2匹。
猫の家族を見かけたとしても、そこに父猫までいることは珍しい。
 
この家の父猫は、最初ずいぶん弱っていたそうです。
少年の献身的な介抱によって元気になり、その恩を忘れていない。
父猫と少年がおでこを付き合わせる姿には涙が出そうに。
猫の父性というものは初めて見た気がします。
 
岩合さんの撮る猫はやっぱり最高でした。

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