『ブルー きみは大丈夫』(原題:If)
監督:ジョン・クラシンスキー
出演:ケイリー・フレミング,ライアン・レイノルズ,ジョン・クラシンスキー,フィオナ・ショウ他
声の出演:フィービー・ウォーラー=ブリッジ,ルイス・ゴセット・Jr.,スティーヴ・カレル他
TOHOシネマズ伊丹にて4本ハシゴの〆。
封切り直後の日曜日の18:40からの回だというのに、なんと客は私ひとり。
洋画は字幕で観る派ですが、本作は大半の劇場で吹替版のみの上映。
伊丹でも字幕版の上映はこの時間帯1回かぎりの上映なのに、今年3度目の“おひとりさま”とは。
監督のジョン・クラシンスキーが主人公ビーの父親役として出演もしています。
彼の人脈をすべて使ったのではないかと思うほど、声の出演陣が豪華。
原題の“If”、つまりイマジナリーフレンド(=想像上の友だち)の役で、
ただ、声を聞いただけで誰かすぐにわかったのは、私はマット・デイモンだけでしたけど。(^^;
母親を病気で亡くした少女ビー。今度は父親が入院することになり、不安でいっぱい。
父親の入院中、祖母が暮らすアパートメントに身を寄せる。
ある日、階上から聞こえてくる音に気づいたビーが様子を探ると、
人間とは思えない生き物が階段を駆け上がるのが見える。
後日、またそれを見かけて追いかけ、外へと飛び出すと、
子どものいる家に立ち入る人間の男性カルと、
紫色のもふもふした巨大な生き物が格闘しているではないか。
彼らに接触を試みたビーは、その生き物たちがいわゆるイマジナリーフレンドだと知る。
自分たちのことをイフと呼ぶ彼らは、それぞれにバディを組む子どもがいたのに、
どの子どもも成長するとイフのことを忘れてしまうと嘆き、
忘れ去られたイフはこの世から消えてしまう運命にあるのだと言う。
大人にもかかわらず彼らのことが見えるカルは、イフの命を救おうと、
新たに子どもたちと見合いをさせることに奔走している。
ビーはカルを手伝いたいと思い、共に行動を開始するのだが……。
ビー役のケイリー・フレミングを知りませんでしたが、めちゃくちゃ賢そうで可愛い。
カル役には“デッドプール”シリーズの最新作公開も控えているライアン・レイノルズ。
無難に良い作品ですが、邦題は全然合っていません。
紫のもふもふな奴が“ブルー”なわけですが、彼は主役でも何でもない、普通に脇役。
“If”にどんな邦題を付けるかに苦心したのでしょうねぇ。
みんな子どもだったときがあるはずなのに、大人になると忘れてしまう。
だけど、何かきっかけがあれば必ず思い出すもの。
私にもイマジナリーフレンドっていたのかな。
その代わりがぬいぐるみだった気がするけれど、もしかしたら忘れているだけなのかもしれません。
オチがとても効いていて笑った。そしてその声を担当しているのがブラピということに笑った。
声を出しているシーンなんてありましたかね(笑)。
最後は必ずや温かい気持ちになれます。そしてちょっぴり切ない。
イフの長老ルイスの声を担当したルイス・ゴセット・Jr.は本作が遺作になったとのこと。
心からご冥福をお祈りします。