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『マッドマックス:フュリオサ』

2024年06月05日 | 映画(ま行)
『マッドマックス:フュリオサ』(原題:Furiosa: A Mad Max Saga)
監督:ジョージ・ミラー
出演:アニャ・テイラー=ジョイ,クリス・ヘムズワース,アリーラ・ブラウン,トム・バーク,チャーリー・フレイザー,
   ラッキー・ヒューム,ジョン・ハワード,ネイサン・ジョーンズ,ジョシュ・ヘルマン,アンガス・サンプソン他
 
109シネマズ箕面にて、封切り翌日にレイトショーにてIMAX版を鑑賞しました。
 
ジョージ・ミラー監督は今年79歳。喜寿を過ぎてなおこんな映画を撮りますかね。凄すぎる。
“マッドマックス”シリーズの4作目。
そういえば、4DX3Dを初体験したのがそれでした。
上映終了後に男子二人連れが「超絶疲れた」とぼやいていたのを思い出します。
 
前作のフュリオサ役はシャーリーズ・セロン
その前日譚となる本作で若き日のフュリオサを演じるのはアニャ・テイラー=ジョイ
幼少時代のフュリオサを演じるアリーラ・ブラウンは結構シャーリーズ・セロンの雰囲気があるけれど、
アニャ・テイラー=ジョイは全然似ていないなぁと思いました、最初は。
けれど観ているうちに段々と違和感がなくなってゆくのが不思議です。
台詞はほとんどないにも関わらず、目ヂカラが凄い。目で全部語っています。
 
文明崩壊後の世界、少女フュリオサは母親たちと“母なる緑の地”で暮らしていたが、
ある日の出先で暴君ディメンタスが率いるバイカー軍団に見つかり、攫われてしまう。
母親メリーが必死で後を追い、フュリオサを逃がすことに成功するも、
ディメンタスに吊されているメリーを見殺しにできず、その場に戻ったフュリオサ。
結果、メリーは殺され、フュリオサは囚われの身となる。
 
ディメンタスがフュリオサを殺さなかったのは、緑の地の場所を知りたいから。
からっからに乾いた世界のどこかに、緑が育つ地がある。
それを見つけることができれば、自分が世界を支配できるから。
しかしフュリオサは決して口を割ろうとしない。
 
現在この世界を支配しているのはイモータン・ジョー。
水とガソリンと弾薬を作って供給するイモータン・ジョーが君臨する“シタデル”に乗り込んだディメンタスは、
イモータン・ジョーに水やガソリンを渡さねばシタデルをぶっ潰すと宣戦を布告するが、
シタデルのためなら命を差し出すことも厭わない“ウォーボーイズ”に圧されて撤退。
次の機会を見つけようと策を練りはじめるのだが……。
 
緑の地で母親たちから戦い生きる術を学んでいたフュリオサは、何事にも屈しません。
イモータン・ジョーの子を産むためだけに生かされている女たちは、
監禁されつつも出産するまではそれなりに大事にされているようですが、
フュリオサはそこから抜け出すと、男のふりをして周囲を欺き、見事イモータン・ジョーの部下として昇進。
いつ彼女が反旗を翻すのかが楽しみでなりませんでした。
 
ディメンタス役のクリス・ヘムズワースが恐ろしげでありながらちょっとマヌケな一面も。
彼が演じるとどうも“マイティ・ソー”を思い出しちゃいますよねぇ。
途中からフュリオサの味方になり、やがて恋に発展する相手ジャック役にトム・バーク
この人、なんとなく古い顔立ちで、ヒッチコック映画なんかに出てきそう(笑)。
フュリオサとジャックの間に信頼があるのが感じられて○。
 
150分近い長尺ですが、眠くなる隙はまったく無し。怒涛の勢いで攻めてきます。
ジョージ・ミラー監督がお元気である限り、また作ってほしいシリーズ。
本作で初めて“マッドマックス”を観たという人は、前作もぜひご覧ください。

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