『野生の島のロズ』(原題:The Wild Robot)
監督:クリス・サンダース
出演:ルピタ・ニョンゴ,ペドロ・パスカル,キャサリン・オハラ,ビル・ナイ,キット・コナー,
ステファニー・シュウ,マーク・ハミル,マット・ベリー,ヴィング・レイムス他
109シネマズ箕面にて。
予告編で流れるのは吹替版ばかりだったから、きっと字幕版を上映する劇場は少ないんだろうなと思っていました。
そうしたら、結構あるじゃあないか。
字幕版のIMAX版まで観るつもりはなかったけれど、時間的にいちばんよかったので、ついでのIMAX版鑑賞。
原作はアメリカ人作家ピーター・ブラウンの同名ベストセラー児童文学。
監督は“リロ&スティッチ”シリーズでスティッチの声を担当するクリス・サンダース。
この人はてっきりアニメの人かと思ったら、『野性の呼び声』(2020)の監督ですと。
偶然にもスイッチが入って起動したものの、ロズがサポートすべき人間の姿はない。
およそ想定外の大自然という環境のなかでは組み込まれていたプログラムも無意味に近い。
ロズを見かけた野生動物たちからは怪物呼ばわりされ、どうすればよいかわからずにいたところ、
生まれたばかりの雁のひな鳥と対面。そのひな鳥がロズを親だと思い込んだものだからさぁ大変。
ロズはひな鳥にキラリと名づけ、彼をなんとか育てようと奮闘しはじめる。
すると、その様子を見た動物たちが興味を持ってロズに近づいてくる。
キラリを一人前の渡り鳥に育てよう。
そう考えたロズは、キツネのチャッカリやオポッサムのピンクシッポの力を借りながら、
すっかり野生のロボットとして自らも成長してゆき……。
ひな鳥の育て方など知る由もないロボットが、懸命に育児をする姿。
立派な渡り鳥になるまでの過程には胸を打たれますが、それ以上によかったのはロズと動物たちの関係性。
当然すんなり話が進むはずがなく、ロズを回収しにきた飛行船が森をぶっ潰す勢い。
連れて行かれそうになるロズを動物たちが一丸となって助けようとするんですもの、そりゃ泣く。
好きだなぁ、私って。みんなで応援するやつ(笑)。
かつてルーク・スカイウォーカー役で一世風靡したマーク・ハミルがソーンの声を担当しています。
吹替版も観て綾瀬はるかの声と聞き比べるのは面白いかもしれませんね。