夜な夜なシネマ

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『幸せのイタリアーノ』

2024年08月15日 | 映画(さ行)
『幸せのイタリアーノ』(原題:Corro Da Te)
監督:リッカルド・ミラーニ
出演:ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ,ミリアム・レオーネ,ピエトロ・セルモンティ,ヴァネッサ・スカレーラ,
   ピラール・フォリアティ,ピエラ・デッリ・エスポスティ,カルロ・デ・ルッジエーリ,ミケーレ・プラチド他
 
毎夏恒例の全館停電のため職員ほぼ全員有休を取得して仕事休み。
朝から老健に入所中のに面会に行き、そのまま京都での墓参りに行くことにしました。
名神高速の渋滞予測ではこの日はまだ大丈夫のはずだったのに、高槻~大津で25km渋滞。えーっ。
それでも吹田から1時間半はかからずに京都へ到着。
昼のひなか、家に帰っても暑いだけなので、今度は梅田スカイビルを目指す。
 
余談ですが、一時期安くなっていた梅田スカイビル周辺のコインパーキングも最近高騰気味
ならばとスカイビル地下の駐車場にWeb割引を使って1,500円で駐めるようにしていました。
ところがこの日そうしようとしたら、「大阪ナンバーの車は割引不可」だと言うのです。
いつからそうなったのか、他府県ナンバーの車のみにWeb割引が適用されるようになっている。ガクッ。
入庫してしまったのだから、1,800円を飲まなしゃあないがな。
 
というわけで、テアトル梅田(旧シネ・リーブル梅田)へ上がり、4本ハシゴの1本目。
 
オリジナルは『パリ、嘘つきな恋』(2018)というフランス作品。知らないよ。
人気コメディアンのフランク・デュボスクが主演したそうですけど、その人も知らんし。
とにかくそれをイタリアでリメイクしたのが本作です。
 
彼はイタリア作品の人気俳優ですが、『ワールド・ウォーZ』(2013)や『ラッシュ/プライドと友情』(2013)など、
ハリウッド大作にもいろいろと出演しています。
なんといっても私が好きなのは、彼主演じゃないけれど『セントアンナの奇跡』(2008)です。
 
有名なシューズブランド企業の社長ジャンニは49歳独身。
友人や社員の誰もが知る女好きで、美女を見るやナンパ。
相手に合わせて自分の名前や職業を偽り、上手く騙してベッドインにこぎつける成功率はほぼ100%。
 
ある日、訳あって疎遠になっていた母親の訃報が届き、葬儀に参列。
その帰り、母親のアパートに寄って母親が使っていた車椅子に腰掛けていると、
隣室に引っ越してきたばかりだという美女アレッシアが挨拶に来る。
訪問介護の職に就いているという彼女は、車椅子に乗るジャンニを見て身体障害者だと勘違い。
ジャンニはその誤解を解こうとせずにアレッシアとつきあうことを目論む。
 
アレッシアの実家に招かれたジャンニは、そこで紹介されたアレッシアの姉キアラに目を奪われる。
しかしキアラは車椅子に乗る本物の身体障害者。
自らも障害者であるふりを続けながらキアラを口説き、モノにできるかどうかを友人たちに賭けさせて……。
 
設定としてはあまりいい話ではありませんよねぇ。
アレッシアがキアラにジャンニを紹介したのも、同じ障害者同士だから話が合うでしょ、みたいな腹で。
でもキアラが言う、「健常者は恋が続くようになることを願うけど、
障害者は恋が始まることを願う」という言葉は、実際のところそうなのかなと思ったりもします。
と思うこと自体、無意識のうちに見下しているみたいで嫌になりませんか。
 
ジャンニが本当にクズなんです。なのにモテるから腹立たしい(笑)。
新しいシューズ開発の会議では、障害者向けのシューズをつくるべきだという新人契約社員に向かって、
障害者が生涯で履く靴は少ないんだからそんなことを検討する奴は偽善者だアホだクビだと言い放つ。
こんなパワハラもいいとこの社長にみんなよくついて行くもんです。
 
ジャンニの秘書ルチャーナを演じるヴァネッサ・スカレーラ、最高。
クズ社長であっても言いつけに背くことはできないけれど、言いたいことは言う。
カラオケ好きの彼女が歌うマドンナの“Like A Virgin”にはドン引きしながら笑った。
 
ケッと思いつつ、終盤にはホロリとするシーンも。
最終的にはハッピーエンドの良い話。
キアラ役のミリアム・レオーネが相変わらず美人すぎる。
 
こんな嘘はつきとおせません。というのか、最初からバレている。
それでも恋を始めたい。

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