『シン・デレラ』(原題:Cinderella's Curse)
監督:ルイーザ・ウォーレン
出演:ケリー・ライアン・サンソン,クリッシー・ウンナ,ダニエル・スコット,
ローレン・バッド,ナターシャ・トシーニ,サム・バレット他
なんばパークスシネマにて『シングル・イン・ソウル』を観た後に。
予告編開始とほぼ同時に入場したのですが、えっ、客ほかにおらんやん。
本編が始まるまでにきっと誰か入ってくるよねと思ったのに、誰も来ないじゃあないか。
まさかの今年11度目の“おひとりさま”。
「映画館でひとりきりなんて怖くない?」と聞かれるたびに、
「知らんオッサンとふたりになるよりもひとりのほうがよっぽどいい」と答えてきましたが、
こんなスプラッタホラーでひとりきりは怖いじゃあないか。
そういえば『憑依』もひとりで観たけれど、大丈夫だった。じゃあ大丈夫かしら。
『プー あくまのくまさん』(2023)の製作陣が『シンデレラ』をモチーフに撮ったホラー作品。
今年は『メリーおばさんのひつじ』なんてのもありました。
童話を基にめちゃくちゃなホラーを作れば当たると思っているんじゃないでしょか。
エラは意地悪な継母とその娘である姉妹、イングリットとハンナにいじめぬかれる毎日。
召使いのアーニャとその息子モーリッツと過ごす時間だけが救いだが、その時間さえもほとんどない。
ある日、城からレヴィン王子一家がやってくる。
王子の嫁にふさわしい女を捜しに来たらしく、イングリットとハンナのみならず、
用足しに行ったときに見かけたエラのことを「あの灰かぶり姫のシンデレラ」と呼び、
彼女にも一緒に舞踏会に来てほしいと招待する。
継母は苦い顔をして、エラの代わりにアーニャを痛めつけると、
断末魔のアーニャへの最後のひと突きをエラにさせる。悲しみに暮れるエラ。
そんなエラにイングリットとハンナは「王子が好きなのはアナタよ」と期待を持たせる。
嫁に選ばれるのは自分だと思い込んだエラは有頂天に。
しかし舞踏会当日、継母はエラを連れて行こうとしない。
屋敷にひとりでいたエラの前に現れたのは、フェアリーゴッドマザー。
願いを3つ叶えてやると言われ、エラは舞踏会に行くことを希望するのだが……。
極めて下品で、悪趣味もいいところです(笑)。
嫁選びの基準として王子の両親が挙げるのも「あの尻がいい」とか「胸はどうだ」とか。
そもそも王子とイングリットはデキていて、すべてふたりの策略。
田舎者のエラをからかって遊んでやろうという魂胆で、
舞踏会にのこのことやってきたエラをほかの客たちの前に差し出し、
みんなで殴る蹴るの袋叩きにしたうえに、服を破って全裸にしてしまうというおぞましさ。
こんな作品でヌードをさらす女優って悲惨じゃないでしょか。(--;
もちろんエラの願いは叶って、舞踏会場に居合わせた客を皆殺しにする勢い。
逃げ出した継母とイングリット、ハンナ、王子を追いかけ、屋敷で順番に殺して行きます。
ハンナ→イングリット→王子の順で最後は継母を。
ガラスの靴のヒールで姉妹の顔面を打ち抜くところなんてえげつない(笑)。
復讐を遂げたらフェアリーゴッドマザーに仕える約束だったのに、
その段になると「もう奴隷になるのは嫌なの」とフェアリーゴッドマザーすら殺害します。
えっ、殺せるもんなの?フェアリーゴッドマザーって。(^^;
残念なのは、エラ役のケリー・ライアン・サンソンが全然綺麗じゃないこと。
ハンナ役のナターシャ・トシーニはちょっと背が低すぎるけどブレイク・ライヴリー似の美人。
てか、もしかするとイングリット役のローレン・バッドが長身すぎるのか。
彼女はキーラ・ナイトレイに似た美人で、エラ役がどう見てもいちばん可愛くないんですよねぇ。
これじゃとてもじゃないけどエラ/シンデレラを応援する気持ちにはなれませぬ。(T_T)
追記:ナターシャ・トシーニの身長を調べたら、147cmでした。
ローレン・バッドは180cmですって。そりゃ並んだら身長差ありすぎ。