『へんしんっ!』
監督:石田智哉
京都シネマにて、4本ハシゴの2本目。
立教大学の映像身体学科の学生だった石田智哉監督が、
“しょうがいと表現活動”をテーマに撮った卒業制作。
それがぴあフィルムフェスティバルでグランプリを受賞しました。
石田監督は身体に障害を持ち、電動車椅子で生活しています。
障害者による身体表現の可能性を追求した作品。
面白いと思ったのは、石田監督と同じ障害を持つ人に限らず、
一緒に表現活動を試みていること。
聴覚障害を持つ人と視覚障害を持つ人がコミュニケーションを取るって、
非常に難しいことのように思いますが、できるわけで。
見えない人が相手だと思うとやたら気を遣って、
「見る」という言葉すら使わないようにする人がいる。
その気遣いは正直に言ってウザいと思うという意見。
彼ら彼女らは目が見えていなくとも観ています。
本作では「障害」をひらいて「しょうがい」という字が使われているのに、
私がこうして障害と書くのもどうなんだと思いながら。
字の使い方ひとつについてもいろいろと考える時間。