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『ベルサイユのばら』

2025年02月13日 | 映画(は行)
『ベルサイユのばら』
監督:吉村愛
声の出演:沢城みゆき,平野綾,豊永利行,加藤和樹,武内駿輔,江口拓也,入野自由,落合福嗣,銀河万丈,
     田中真弓,平野文,大塚芳忠,早見沙織,山野井仁,大塚明夫,島本須美,小野賢章他
ナレーション:黒木瞳
 
イオンシネマ茨木にて、『メイクアガール』『雪の花 ともに在りて』→これ。
仕事帰りに3本ハシゴって、できるときにはできるんだわ。帰宅したときは0時を回っていましたけれど。
 
私たちの世代で池田理代子の“ベルばら”を知らない人がいたら、かなり珍しい。
私も全巻持っていて、ぼろぼろになるまで読み返しました。
また、宝塚歌劇へはオスカル=汀夏子とアンドレ=麻実れいの雪組公演を観に行ったおぼえがあります。
マリー・アントワネット役は高宮沙千でしたね。『愛あればこそ』をはじめとする歌、今も歌えます。
 
普通に好きだったつもりなのですが、本作を観たらめっちゃ覚えているシーンばかりで、台詞も次はこれが来ると思い出せる。
オタクとまでは行かないけれど、相当好きだったということかしら。
 
あらすじ、要りますか。要らないですよねと思いつつ。
 
1770年、オーストリア・ハプスブルク家の皇女でわずか14歳だったマリー・アントワネットは、
フランス王太子・ルイ16世のもとへ嫁ぎます。
もちろん嫁いだ日が初対面。善人そうだけど、ヌボーッとした人。
恋などまだ知る由もないアントワネットだけど、この人にはドキドキなんてまるで感じない。
 
アントワネットの護衛を務めるのは近衛連隊長のオスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ。
女でありながら、生まれたときから父親によって男として育てられた彼女は美しく、しかもとびっきり強い。
隊長が女だなんて、とナメてかかる兵士たちがオスカルに襲いかかれば、100%オスカルに負けます。
 
そんなオスカルのそばに幼い頃からずっといて、想いを寄せつづけるのはアンドレ・グランディエ。
彼はジャルジェ家の使用人家庭の子どもで、オスカルとは片時も離れず過ごしてきました。
けれど身分違いの恋が許されるはずもなく、アンドレは気持ちをひた隠す。
オスカルだってそもそも自分は男として生きると決めているから、アンドレを恋愛対象とは見ていません。
 
そこへ登場するのがスウェーデンからの客人ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン。
アントワネットがお忍びで訪れた仮面舞踏会でフェルゼンとめぐりあい、恋に落ちる。
その場にはアントワネットのお伴で来ていたオスカルも、フェルゼンのことが気になるように。
 
オスカルとアンドレは架空の人物ですが、ルイ16世とアントワネットはもちろんのこと、フェルゼンも実在の人物。
フランス革命に至る経緯など、世界史に疎くても“ベルばら”を読めばわかった気になったものです。
 
オスカルが兵士たちに向かって「なぜわからないのか!」と涙ながらに叫ぶシーンや、
アンドレはもうこの世にいないのに「行くぞ、アンドレ」と思わず声をかけてしまうシーンとか、
オスカルが息絶えるシーンとか、妙に刺さって泣いてしまいました。ちょっとだけね。(^^;
 
ひたすら懐かしい。もう1回は観たいです。
 
時間の関係でしょう、本作からデュ・バリー夫人とアントワネットの確執の話は省かれていますので、
『ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人』(2023)も押さえておきたいところ。

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